...又或時は駱駝追ひにおなりになり...
芥川龍之介 「三つの指環」
...第三回にはカルデヤ人が駱駝(らくだ)を奪い少者を殺した...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...駱駝の背中に似ていないことはなかった...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...駱駝は人間の暴力により...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...上等の駱駝のシヤツと股引下(ズボンした)とを手に受取つた...
薄田泣菫 「茶話」
...駱駝の方は、表と裏と色の違う織り方になっている、厚くて而(しか)も大変軽い地質のもので、表は茶、裏は非常に花やかな赤であったが、当時妙子は、この外套(がいとう)は三百五十円かかった、仕方がないから派手で着られなくなった着物を二三枚処分して払った、と云って、得意そうに姉たちやお春に見せびらかしたものであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...背が駱駝で両足が捩れているが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...やがてまた十数頭の駱駝鈴(りん)を鳴らし驢馬の人これを駆り来るを見る...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...黒んぼが駱駝にのつて沙漠をゆくところなど一枚二枚と読んでもう終りにちかい元寇の章まできた...
中勘助 「銀の匙」
...南米の駱馬(ファナコ)は太古...
中島敦 「狼疾記」
...同時に駱駝(らくだ)の膝掛(ひざかけ)が擦(ず)り落ちながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...聞いて見ると駱駝(らくだ)と小犬の喧嘩を見たのだそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...駱駝と共に骸骨となつてしまふ外はないと思ふ...
濱田耕作 「埃及雜記」
...「この手袋は君のだろう?」彼はデスクの上にのせてある一つの駱駝(らくだ)の手袋をさし示して言った...
平林初之輔 「犠牲者」
...これを概するに、荷を負う畜(けだもの)にもそれぞれ向々(むきむき)があって、馬は平原に宜(よろ)しく、象は藪林に適し、砂漠に駱駝、山岡に驢がもっともよく役に立つ...
南方熊楠 「十二支考」
...駱駝の荷を揚げ卸し谷を渡す間に眠ってやろうとの算段で...
南方熊楠 「十二支考」
...駱駝に乗った隊商が風に吹かれていて...
横光利一 「旅愁」
...駱口(らっこう)を経...
吉川英治 「三国志」
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