...ソロモンの使者の駱駝はエルサレムを囲んだ丘陵や沙漠を一度もシバの国へ向ったことはなかった...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...駱駝(らくだ)等(とう)に至(いた)るまで盡(こと/″\)くそれに吸(す)ひ込(こ)まれ...
今村明恒 「地震の話」
...黒い髯で通る○○は露助然たる駱駝帽を被って薄荷パイプを横啣(よこぐわ)えの外套の衣兜(かくし)に両手を突込みの不得要領な顔をしていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...沙漠の舟と称(よ)ばるる駱駝に乗りて急ぎ来ったのであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...かなり上等らしい駱駝(らくだ)色のアンダアシャツを拾い上げ...
太宰治 「乞食学生」
...駱駝は、さぞ、まずかったであろう...
太宰治 「正義と微笑」
...三月十六日パレスタインで強風が砂塵を立てているに乗じてトルコの駱駝隊(らくだたい)を襲撃し全滅させたという記事もある...
寺田寅彦 「戦争と気象学」
...アラビアの砂漠に駱駝(らくだ)を駆るの人民なるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...荷を卸して駱駝臥し...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...「きたない鴉め! あつちへ行け!」駱駝さびしい光線のさしてる道をわたしは駱駝のやうに歩いてゐよう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...駱駝と共に骸骨となつてしまふ外はないと思ふ...
濱田耕作 「埃及雜記」
...瞼の中に大きい駱駝の繪が浮んだ...
林芙美子 「雨」
...駱駝なのです」と...
原民喜 「沙漠の花」
...真白き駱駝(らくだ)にかけて誓います...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...岡鬼太郎氏が吉右衛門一座に与えた「らくだ」の劇化「眠駱駝(ねむるがらくだ)物語」は...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...胎(たい)を出(い)でて早くも老(お)いし顔する駱駝(らくだ)の子の如(ごと)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...今一つは駱駝(らくだ)に乗りたる武者二人(ふたり)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索