...僕は駱駝(らくだ)のシヤツの下に一匹の蚤でも感じたが最後...
芥川龍之介 「僻見」
...黒い髯で通る○○は露助然たる駱駝帽を被って薄荷パイプを横啣(よこぐわ)えの外套の衣兜(かくし)に両手を突込みの不得要領な顔をしていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...駱駝の背中に似ていないことはなかった...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...駱駝に似た表情で...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...○駱駝(らくだ)が針の穴をくぐるとは...
太宰治 「古典風」
...なんでも駱駝(らくだ)を二百匹とか連れて何年がかりとかで出かけるそうである...
寺田寅彦 「鑢屑」
...三十頭の駱駝(らくだ)にあらゆる探険用具と大氷袋とをつみ...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...さあ駱駝を払い退(の)けて動いた」と宗近君は頭陀袋(ずだぶくろ)を棚(たな)から取り卸(おろ)す...
夏目漱石 「虞美人草」
...いくらからかうものが上手でも相手が駱駝と来ては成立しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核(たね)を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「青猫」
...瞼の中に大きい駱駝の繪が浮んだ...
林芙美子 「雨」
...食糧と飲料水を駱駝に積み...
久生十蘭 「海難記」
...いずれも駱駝(らくだ)色に煤(すす)ぼけ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ははははは、貴様の瘤は、駱駝も顔負けだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...「駱駝」は先代小さんが大阪から将来した得意中の得意の一席で...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ヨナーの鯨、ソロモンの蟻、イシュメールの羊、アブラムの犢(こうし)、シェバ女王の驢、サレクの駱駝、モセスの牛、ベルキの郭公、マホメットの驢だ...
南方熊楠 「十二支考」
...服装◆服装 外套は焦茶色の本駱駝(ほんらくだ)で...
夢野久作 「暗黒公使」
...強い駱駝が根気よく長い沙漠を行くやうに...
與謝野寛 「妄動」
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