...ソロモンの使者の駱駝(らくだ)はエルサレムを囲んだ丘陵や沙漠(さばく)を一度もシバの国へ向ったことはなかった...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...第三回にはカルデヤ人が駱駝(らくだ)を奪い少者を殺した...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...上野動物園に飼うてあるアメリカ駱駝(らくだ)という獣などは...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...急に駱駝色の影がそこらに落ちかぶさり...
薄田泣菫 「独楽園」
...去年の十二月に妙子が神戸のトーアロードのロン・シン婦人洋服店で拵(こしら)えた駱駝(らくだ)のオーバーコートと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「―――こいさん去年の冬ロン・シンで拵(こしら)えた駱駝(らくだ)のオーバーコートな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三月十六日パレスタインで強風が砂塵を立てているに乗じてトルコの駱駝隊(らくだたい)を襲撃し全滅させたという記事もある...
寺田寅彦 「戦争と気象学」
...彼は駱駝(らくだ)の将校マントにステッソンの帽を冠(かぶ)り...
徳田秋声 「縮図」
...よく見ると彼は駱駝(らくだ)のマントの下に...
徳田秋声 「縮図」
...甲野さんは駱駝(らくだ)の膝掛(ひざかけ)を腰から下へ掛けて...
夏目漱石 「虞美人草」
...いくらからかうものが上手でも相手が駱駝と来ては成立しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核(たね)を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「青猫」
...猫や、孔雀や、鶯や、はつか鼠や、豹や、駱駝や、獅子やを乘せ、さうして私の航海の日和がつづいた...
萩原朔太郎 「宿命」
...駱駝なのです」と...
原民喜 「沙漠の花」
...熊楠いわく、駱駝、駝羊(ラマ)、豹駝(ジラフ)、獅子は、同じ側の二脚を同時に進めるが、その他の諸獣いずれも前後左右の脚、交互前後して行く...
南方熊楠 「十二支考」
...駱駝(らくだ)しか歩けないような地域までひろがっている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...天幕は雪空のごとく灰ばみ悲しげに吊られ駱駝もの言はずひねもす口を動かして居る...
室生犀星 「忘春詩集」
...駱駝考(らくだこう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
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