...駱駝(らくだ)を飼えとさえいうのだ...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...驢馬の雌に駱駝をかけて見たらどうなるかしら』と来るんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...両肩(りょうかた)の腫瘤(こぶ)で人間の駱駝が出来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしてこの途上に入らんとするはなお駱駝(らくだ)が針孔に入らんとするよりも難し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...駱駝もゐる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...黒んぼが駱駝にのつて沙漠をゆくところなど一枚二枚と読んでもう終りにちかい元寇の章まできた...
中勘助 「銀の匙」
...さあ駱駝を払い退(の)けて動いた」と宗近君は頭陀袋(ずだぶくろ)を棚(たな)から取り卸(おろ)す...
夏目漱石 「虞美人草」
...駅夫が顔も様子もよく見て置いたってんですって」「それが氏家さんに間違はないでしょうね」「駱駝(らくだ)の黒い帽子...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核(たね)を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「青猫」
...ああ こんな陰鬱な季節がつづくあひだ私は幻の駱駝にのつてふらふらとかなしげな旅行にでようとする...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...象を降り駱駝を降りて母と喚びその一人だに走りこよかしこれはロンドンの動物園で子供達が象や駱駝に乗つて遊んでゐるのを見て作つた歌で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...駱駝(らくだ)の背中のように凹凸のひどい寝台で...
北條民雄 「いのちの初夜」
...坐っている駱駝の背へちょこんと股がり...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...駱駝の喧嘩に暗夜の狼...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...駱駝(らくだ)は行く手の地平線下にライオンが居るのを知って立ちすくむ...
夢野久作 「霊感!」
...駱駝に乗った隊商が風に吹かれていて...
横光利一 「旅愁」
...胎(たい)を出(い)でて早くも老(お)いし顔する駱駝(らくだ)の子の如(ごと)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...唯(たゞ)象や駱駝(らくだ)を入れた室の内外の装飾を鮮かな埃及(エヂプト)模様で描いてあるのを面白いと思ふのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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