...日一日とその日本軍の豫想以上なる成功を以て世界を駭かしてゐた...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...しかしそのときこつちでは盛んに喋る同僚の顏を不圖見て、急に駭く...
海野十三 「恐怖について」
...これは私の失敗でした」と博士は別に駭(おどろ)いた顔もせずに...
海野十三 「崩れる鬼影」
...あの晩の人が!」妾はハッと駭(おどろ)いた...
海野十三 「三人の双生児」
...そして二つの首を見せて駭かすことのないように...
海野十三 「三人の双生児」
...静子夫人の駭(おどろ)きは...
海野十三 「赤外線男」
...帆村探偵は心の中で非常に大きい駭(おどろ)きを持った...
海野十三 「蠅男」
...駭(おどろ)いて女の首を抱きあげて...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...あの女が喰べた?……」「そうだ」と帆村は首領の駭(おどろ)くのを尻目(しりめ)にかけて喋りつづけた...
海野十三 「流線間諜」
...たちまち非常なる驚駭(きょうがい)に打たれたわけなのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...おびえ駭(おどろ)いて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...斯等の手紙が初心(うぶ)な彼女を震駭(しんがい)憂悶(ゆうもん)せしめた状(さま)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この虚無的な変りようには駭(おどろ)かずにはいられなかった...
徳永直 「冬枯れ」
...驚駭(きょうがい)の度が彼にはあまり大きかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕は根底から震駭された...
原民喜 「災厄の日」
...二人の口からは驚駭の叫びが洩れた...
平林初之輔 「五階の窓」
...到る処の港々を震駭(しんがい)させながら出帆(しゅっぱん)する...
夢野久作 「難船小僧」
...全県下の警察が舌を捲いて震駭(しんがい)したという...
夢野久作 「近世快人伝」
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