...而して自然には――絵具の色の如く美しくないにしても――色の無限の階段的駢列がある...
有島武郎 「描かれた花」
...その駢列の凡てを誇大された絵具によつて表現しようとするのは...
有島武郎 「描かれた花」
...大詰の大戦争の駢馬三連車も人を驚かせるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...近松は実に馬琴と駢(なら)んで日本の最大者である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...美妙や紅葉と共に轡(くつわ)を駢(なら)べて小手先きの芸頭を競争するような真似は二葉亭には出来なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...エリザ王朝の駢儷體とも稱すべきものである...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...更に二頭の傍に*駢べて繋ぐペーダソス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戰車の下に駿足の二頭の馬を駢ばしめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...賽(さい)の目(め)なりに筋をひいて紙のうえに駢(なら)べていながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...崖のうえには新しい家が立駢(たちなら)んでいた...
徳田秋声 「あらくれ」
...刷毛(はけ)が店頭の前通りに駢(なら)び...
徳田秋声 「縮図」
...数騎銜ヲ駢ベ鞍上ニ相話シテ行ク者ハ洋客ナリ...
永井荷風 「上野」
...すなわち三つに分裂した殻片は存外その質が硬くその舟の様に成っている中央部へ縦に円い小さい種子が駢(なら)んで着いている...
牧野富太郎 「植物記」
...実が裂けた始めはまだそれが行儀よく駢んでいるが間もなくそれがバラバラと四方へ弾け飛ぶのである...
牧野富太郎 「植物記」
...どうしてこの様に飛ぶかと言うとその種子の駢んでいる殻片中央の部分が縦に小溝を成して居り...
牧野富太郎 「植物記」
...茶屋の前にはチラ/\光ツてゐる俥が十二三臺も駢んで何んとなく景氣づいてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...それと記し駢(なら)べたるを見ると古く蛇起請も行われたるを...
南方熊楠 「十二支考」
...四趾を駢(なら)び生ずるあり...
南方熊楠 「十二支考」
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