...その堂内の礼壇には必ず十字架上のヤソ像と花瓶、燭台とを駢列し、その礼壇の背部に、別にマリアの女像を安置せる一室あり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...この初陣(ういじん)の功名に乗じて続いて硯友社の諸豪と轡(くつわ)を駢(なら)べて二作三作と発表したなら三唖もまた必ず相当の名を成して操觚(そうこ)の位置を固めたであろうが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...エリザ王朝の駢儷體とも稱すべきものである...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...更に二頭の傍に*駢べて繋ぐペーダソス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...町に幾頭となく立駢(たちなら)んで...
徳田秋声 「あらくれ」
...持主のいない真新しい箪笥が二棹(ふたさお)も駢(なら)んでいて...
徳田秋声 「あらくれ」
...瑠璃色(るりいろ)のタイルで張られた露台に置き駢(なら)べられた盆栽が...
徳田秋声 「仮装人物」
...刷毛(はけ)が店頭の前通りに駢(なら)び...
徳田秋声 「縮図」
...二者並行いまだかつて轡(くつわ)を駢(なら)べ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...廟堂にずらり頭を駢(なら)べている連中には唯一人の帝王の師たる者もなく...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...この原文の駢體を直して古文に近からしめた...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...数騎銜ヲ駢ベ鞍上ニ相話シテ行ク者ハ洋客ナリ...
永井荷風 「上野」
...私は今までこれほど豪華な山嶽の駢列を見たことがなかった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...葉縁には尖(する)どき細鋸歯が駢(なら)んで扱(しご)けばよく手を切る事は人の知っている通りである...
牧野富太郎 「植物記」
...実が裂けた始めはまだそれが行儀よく駢んでいるが間もなくそれがバラバラと四方へ弾け飛ぶのである...
牧野富太郎 「植物記」
...〈『駢雅(べんが)』曰く鹿蜀虎文馬なり云々...
南方熊楠 「十二支考」
...厳格なる対句(ついく)駢頭(へいとう)の表現を守っていなかったら...
柳田国男 「海上の道」
...皆河上で突つ立つて眼前に駢列して居つて...
柳田國男 「潟に關する聯想」
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