...×Oさん――あの口髭(くちひげ)は駝鳥(だてう)の羽根だらう...
芥川龍之介 「軽井沢で」
...おほいなる駝鳥の卵の如く...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...行末は誰が家の令嬢貴夫人の襟を飾ったかも知れない駝鳥ボアが水にショボ湿れてピシャ/\になっていたのが老いすがれた美人の衰えを見るように哀れであった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...現にニュージーランドの鴫駝鳥(しぎだちょう)の翼はかくしてほとんど見えぬほどに小さくなってしまった...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...何が面白(おもしろ)くて駝鳥(だちょう)を飼(か)うのだ...
高村光太郎 「ぼろぼろな駝鳥」
...戯れてその駝鳥に喩えたのであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あの時あなたは鳩色絹の服に駝鳥の羽根の飾りをつけて...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...駝鳥(だちょう)の伴侶となり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...馬車の前を駝鳥のように驅けて行く二つの黒い影を指さした...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ある時は駝鳥のはうが頸ねつこを押へつけられて負けになり...
中勘助 「銀の匙」
...そのあひだに交代の男がかた隅で弁当をつかつてたのを相手をなくしてぶらぶらしてたもう一羽の駝鳥がこつそり寄つてつていきなり弁当を呑まうとしたもので男はあわてて飛びのいた...
中勘助 「銀の匙」
...「駝鳥(だちょう)の襟巻(ボーア)に似ているでしょう」三四郎はボーアという言葉を知らなかった...
夏目漱石 「三四郎」
...駝鳥(だちょう)の羽根で飾った帽子――貂(てん)の皮の外套(がいとう)...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...駝鳥(だちょう)の羽扇(おおぎ)が...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...駝鳥(だちょう)の卵の黒いのもぶら下つてゐる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...鼠色の駝鳥(だてう)の羽で装飾した帽を被つてゐる...
森鴎外 「魔睡」
...亀や駝鳥は、ただ眼でにらむだけでその卵をかえす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「駝鳥夫人(だちょうふじん)待て」夫人は振り返って...
吉川英治 「三国志」
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