...駕籠屋さんがいるので、そちらに問い合わせてみてください...
...駕籠屋さんにお願いして、式場へ行くことにした...
...昔は駕籠屋さんがよく使われていたけれど、今はあまり見かけなくなった...
...町を歩いていたら駕籠屋のおじさんに声をかけられた...
...江戸時代には、駕籠屋は世の中で比較的裕福だったと言われています...
...女は駕籠から出て、「駕籠屋さん、どうも御苦労さま」と言いながら帯の間を探ってみて、ハッと面の色を変え、慌(あわただ)しく懐(ふところ)や袂(たもと)に手を入れて、「まあどうしましょう、ちょっと駕籠の中を」隅々(すみずみ)を調べてみて当惑の色はいよいよ深く、「駕籠屋さん、済みませんけれど」二人の駕籠屋は突立ったなり、左右から女の様子をながめていたが、「何だえ御新造」「連れの人がほどなくこれへ見えますから、少しのあいだ待っていて下さいな」「待っていろとおっしゃるのは?」「たしかに持っていたはずの紙入(かみいれ)が見えませぬ故」「何だ、紙入がねえと?」女の面をジロジロと見て、傍(かたわら)に敷き放してあった蓙(ござ)の上に尻を乗せたのは、この宿では滅多(めった)に見かけないが桑名(くわな)から参宮の道あたりへかけてはかなりに知られた黒坂という悪(わる)でしたから、茶店の老爺は気を揉(も)んでいると、「そいつは大変だ、紛失物(なくなりもの)をそのままにしておいたんじゃあ、この黒坂の面(かお)が立たねえ、悪くすると雲助(くもすけ)仲間の名折れになるのだ、なあ相棒(あいぼう)」「うん、そうだ」「それじゃあ、もういちばん駕籠に乗っておもれえ申して、お前様に頼まれたところからここへ来るまでの道を、もう一ぺんようく見きわめた上、宿役(しゅくやく)へお届け申すとしよう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「駕籠屋」闇の中から人の声...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで駕籠屋を不意に呼びかけたから駕籠屋も驚いたようであったし...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠屋も無論そんな者には取合わないで行くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠屋はまた不意に悸(ぎょっ)としました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それですから駕籠屋は...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠屋とても、めくら滅法界に人を載せて走るというはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...得物(えもの)得物(えもの)を持った駕籠屋(かごや)と馬方は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「駕籠屋」「はい...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々が駕籠屋に代って御身方の乗物を担いで行くというわけには参らぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふらふらふらと、人通りのないところ、或いは人通りの劇(はげ)しいところを、無性に歩いて来たが、あるところで、「駕籠屋、築地の異人館まで急いでくれ、異人館、知っているだろう、赤髯の巣だ、毛唐が肉を食っているところだ、行け行け、異人館へ乗りこめ――酒料(さかて)はいくらでも取らせてやる」やがて威勢のいい駕籠の揺れっぷりで、神尾主膳の身はかつがれて宙を飛んで行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...提灯を貸してくれ」「へエ」駕籠屋が差出した提灯を受取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駕籠屋さん……」たぬき旦那片側は櫟(くぬぎ)林で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...煙に捲かれたような顔をしてかえっていく駕籠屋のあと...
正岡容 「我が圓朝研究」
...香以を得意の檀那としていた駕籠屋(かごや)は銀座の横町にある方角と云う家で...
森鴎外 「細木香以」
...「駕籠屋」と呼止めた...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...とたんに駕籠屋も逃げてしまい...
吉川英治 「大岡越前」
...『駕籠屋っ、駕籠屋っ』波の様に揺れる駕籠の中で、藤左衛門が先刻(さっき)から呼んでいたが、多勢(おおぜい)の掛声(かけごえ)に消されて、駕籠屋の耳へ入らないのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索