...」と裳(もすそ)をすらりと駒下駄(こまげた)を踏代(ふみか)へて向直(むきなほ)ると...
泉鏡太郎 「艶書」
...駒岡(こまをか)の方(かた)へ韋駄天走(ゐだてんばし)り...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...それは松島と目と鼻の間の駒込(こまごめ)に...
徳田秋声 「縮図」
...それで許してやれという駒井能登守の裁判でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その駒井の殿様へ掛合いに行ってくれないか」「俺(おい)らが掛合いに行ったところで……」米友はさすがに躊躇(ちゅうちょ)します...
中里介山 「大菩薩峠」
...御勅使川(みてしがわ)の北の方には駒場村というのがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...小名路(こなじ)の宿から本式に駒木野の関所を通って...
中里介山 「大菩薩峠」
...序によろしく 以上四月十一日夜金三重吉樣三四〇明治三十九年四月十五日 午前十一時―十二時 本郷區駒込千駄木町五十七番地より廣島市江波村築島内鈴木三重吉へ拜啓二三日前君に手紙を出すと同時に虚子に手紙を出して名作が出來たと知らせてやつたら大將今日來て千鳥を朗讀した...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...お駒はすっかり有頂天になって...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...飲み物も食い物もフンダンに用意させましたが、人が来ることは誰にも話させず、下女のお駒も、宵のうちから床へ入れて楽寝をさせ、佐吉一人、淋しく待っているところへ、八五郎が行ったのですから、佐吉の喜びというものはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊丹屋駒次郎の嫁にするところまで漕(こ)ぎつけたのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺されたお駒は現に扱帶(しごき)を持つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つゆは駒形のかもじ屋へ寄つてかもじを受取つたけれど...
林芙美子 「玄關の手帖」
...五月二十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(浅間山の写真絵はがき)〕二十八日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七月二十六日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(ウラジロモミの写真絵はがき)〕『地図の話』よんでいたら尺度の標準をきめたのはフランスであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...目黒の駒場に新しい薬園ができた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...見とどけて来い」語気を聞いて信茂はすこし駒をさげ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その駒の口輪をつかんだ男があった...
吉川英治 「源頼朝」
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