...駒をいくつも買った甲斐もなく...
梅崎春生 「Sの背中」
...僕はやうやく碧童の持つてゐる鬼趣圖が駒込9・12・21の消印(大正)で送られてゐた奉書の手紙を卷書に仕立ててゐたのだとはつきり氣づいた次第であつたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...」「成駒屋はんだつか...
薄田泣菫 「茶話」
...荒駒三百三十頭を献上いたし...
太宰治 「右大臣実朝」
...―――栗駒の山に朝たつ雉子よりもかりにあはじと思ひしものを此の外に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...二番目の令嬢の名はお駒(こま)とて少し跳(は)ねたる三五の少女(おとめ)はことにわれと仲よしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...駒井菊子さんが使者になって...
豊島与志雄 「白い朝」
...あるいは浅草蔵前(あさくさくらまえ)の電燈会社と駒形堂(こまがたどう)の如き...
永井荷風 「日和下駄」
...駒井能登守が手紙を書き終ったところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井君」南条はこの時になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井が驚いて足をとどめていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ歌ってもらいたいものだというような物足らなさが、駒井の胸にも、お松の胸にも、ひとしく湧き上ることを如何(いかん)とも致しかねました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで駒井は、「お松さん、金椎君は今、例によってお祈りでもしているらしい、それを妨げてはいけないから、あなたひとつ、茶菓の用意をして下さい、今晩ひとつ、このお爺さんから海の話を聞かせてもらいましょう、ゆっくりと」お松は心得て、「承知いたしました」といって出て行ったが、暫くして茶菓の用意をととのえて持って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに、駒形には娘名義の別荘があって、百万円入のトランクを一時そこへ匿(かく)して置いた事もわかって居りますから、駒形を中心に、吾妻橋から両国の間に居るに相違ないと睨んだわけです...
野村胡堂 「悪人の娘」
...十二月七日〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕金曜日には久し振りで寿江子さんがお目にかかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...駒形(こまがた)の川桝(かわます)などに連れて往って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...駒込中里の先輩の家と不義理を重ねて転々としているうちに大正十二年九月一日の大地震なのであった...
山之口貘 「私の青年時代」
...アイツ等が本気で爆漁実演(ドン)を見たがっていると思うていなさるのですか」と手駒を放り出して突っかかって来た...
夢野久作 「爆弾太平記」
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