...これも太陽から微塵を空気中に駆逐する作用をするのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...自働車の音は我々を駆逐する声...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...しかるに事実はこれに反して科学の進歩はかえって神を駆逐する傾きを生じ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼はこのように夢を駆逐することに喜びと同時に大いなる悲しみをいだいて死んで行ったであろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...只この感じを駆逐する為(ため)に封筒の糊(のり)を湿(しめ)す事があつた...
夏目漱石 「それから」
...只この感じを駆逐する為に封筒の糊(のり)を湿す事があった...
夏目漱石 「それから」
...すでに沿海航路から米の太平洋郵船と英の彼阿(ピーオー)を駆逐することができた...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...如何せん敵を駆逐すること能はざりき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...悪貨蔓つて良貨を駆逐する経済学の法則は...
正岡容 「寄席風流」
...最も近い隣人を駆逐するか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼れの主義は罪悪及び窮乏を地上から駆逐する傾向が真にあることを説明してくれるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは女々(めめ)しき病弱な拗(す)ねた心から出る不具者(かたわもの)の懐疑を駆逐するであろうが...
三木清 「語られざる哲学」
...人間の立場において虚栄を駆逐するための最高のものである...
三木清 「人生論ノート」
...その際彼等が認識の概念から存在の概念を駆逐することになったのは...
三木清 「哲学入門」
...エログロ出版物を駆逐するために...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...資本制度それ自身が美を駆逐するからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...そういう違勅の政治家を駆逐することができたはずである...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...モハメダンの勢力を駆逐するという在来の方針は...
和辻哲郎 「鎖国」
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