...技巧を駆使する小器用さなのだ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...その時を駆使する力は何でせう...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...処が利口な人間は時を利用することは知つてゐますが自由に駆使することは出来ないでせう? それ丈けでもまだ人間はそんなに威張る資格はありませんよ...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...余にとりてはユウモアを駆使するよりも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それを駆使する目に見えぬ魂の力によって初めて現わし得た偉大な効果に対する感嘆の念は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...思惟は経験的に与えられたものから経験を要約し経験を先回りする処の原理的なもの(先天的なもの)を引き出し、之を駆使する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...少なくとも諸文化が発達して充分に足が地面につくようになり、更に之に平行して、之を踏みこなし、之に注文をつけ、之を駆使する、だけの社会常識の原則が確立しなければ、批評というものは盛んにならない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...カントは人間が自分自身の悟性を言論に於て又文章に於て公的に自由に駆使する企て...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...哲学的範疇を文学的表象によって駆使するのであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...尚ほ能く時代の精神を駆使する人物なきに非ざれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...縦横に駆使する離れ業(わざ)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...その新撰組を意のままに駆使するところの大将が近藤勇で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ピアノを駆使する代りにピアノのために詩を書き...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その超人的な技巧を駆使するために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...鳴り物を随所に駆使するのが特色の大阪落語は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...支配し駆使することができるのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...縦横に文字を駆使する法力を身につければ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間を駆使する力と云ったような異いがありますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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