...その時を駆使する力は何でせう...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...余にとりてはユウモアを駆使するよりも...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...自然を駆使することができるのではないかという空想さえいだかせられる恐れがある...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...それを駆使する目に見えぬ魂の力によって初めて現わし得た偉大な効果に対する感嘆の念は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...之を統一的に包括的に駆使する本当に一般的な科学の方法として...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...哲学的範疇を文学的表象によって駆使するのであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...尚ほ能く時代の精神を駆使する人物なきに非ざれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...句読点を自由に駆使することに在ると考えついて...
豊島与志雄 「在学理由」
...その新撰組を意のままに駆使するところの大将が近藤勇で...
中里介山 「大菩薩峠」
...語を駆使する作者の力よりも存外に大きいものであることは明瞭であらう...
中原中也 「新短歌に就いて」
...その超人的な技巧を駆使するために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...実はこの詩形の本質を把握し駆使する上に遺憾のなかつた結果であらう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...――というよりそのときばったりの融通無碍(むげ)なボキャブラリーを駆使する神経をもっていることであろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...南蛮国には豺狼虎豹(さいろうこひょう)を駆使する陣法ありと見えたが...
吉川英治 「三国志」
...高廉(こうれん)の妖術やら戴宗の神行法(しんこうほう)なども平気で駆使するし――つまりここらが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おびただしく持ち味の漢学を駆使するので総じてごついという感によくつきあたる...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...三千の兵馬はいつでも自由に駆使する力があるという...
吉川英治 「平の将門」
...その駆使する兵馬の迅(はや)さ...
吉川英治 「平の将門」
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