...荒れた駅路(うまやじ)の夜の孤旅(ひとりたび)が思出される...
泉鏡花 「婦系図」
...名に三本木の駅路(うまやじ)と聴いては連理の樹(き)の今は片木(かたき)なるを怨みもした...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...さようにこの土地はずいぶん古い駅路なのである...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...御跡(おんあと)印(しる)す駅路(うまやぢ)の繰りひろげたる絵巻物(ゑまきもの)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この駅路の遊君を不美人に描いたのは一つもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...という王朝時代の優雅な駅路の数には...
中里介山 「大菩薩峠」
...はぢめての途中下車の駅路で思はぬ突風に見舞はれて...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...羅馬(ローマ)にでも程近い駅路の海港場のやうにも思はれたが...
牧野信一 「山彦の街」
...落葉しきりな晩秋の駅路(うまやじ)を...
吉川英治 「剣の四君子」
...武蔵府中の駅路(うまやじ)で川止めにあっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...桜井や高市(たけち)あたりの駅路(うまやじ)も通るが...
吉川英治 「私本太平記」
...「おう御本軍だ」「御宗家の殿だ」駅路(うまやじ)の口は...
吉川英治 「私本太平記」
...すると駅路(うまやじ)での噂だった...
吉川英治 「私本太平記」
...駅路(うまやじ)も都から遠くないうちは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雑鬧(ざっとう)する駅路(うまやじ)の辻に立って...
吉川英治 「親鸞」
...秀郷出兵征討軍が、都を発向したのは、一月二十七日であり、二月上旬には、もう大行軍の列が、東海の駅路を、東へ東へ、蜿々(えんえん)と、急いでいたはずである...
吉川英治 「平の将門」
...駅路の長(おさ)や役人も...
吉川英治 「平の将門」
...厳しい荷梱(にごり)や岩乗(がんじょう)な箱を結いつけて――駅路の鈴も物々しく...
吉川英治 「源頼朝」
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