...駅員が二三人、駅夫室の入口に倚懸(よりかか)つたり、蹲んだりして、時々此方(こつち)を見ながら、何か小声に語り合つては、無遠慮に哄(どつ)と笑ふ...
石川啄木 「鳥影」
...W駅の東方約三十哩(マイル)のH駅機関庫に新しく這入った機関助手である事は判るが...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...それから二時間程後にH駅所属の線路工手に依って齎(もた)らされました...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...彼の頭の一方に雨の日の上野駅の印象が浮んだ...
田中貢太郎 「青い紐」
...すぐいつしよに駅へ出かけた...
種田山頭火 「其中日記」
...あなたが大好きです」)駅長 (拍手する)よう...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...それを中心にして駅全体と...
永井荷風 「来訪者」
...「東京駅で、ぽかんと、天井の十二支の絵を見とれとったら、その際にやられてなあ...
火野葦平 「花と龍」
...小林社長を東京駅に送る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...九時上野駅へ、三等(二等車無し)で、九時半発十一時着、車中武者小路を読む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...九時五十五分東京駅着...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いくぶん徳川時代の古駅の俤(おもかげ)をそのまま止めているというよりほかに何の変哲もない...
堀辰雄 「雉子日記」
...二馬を引きだして駅へ向つた...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...代々木駅ちかくのうすよごれたコンクリート建物のがらんとしてまだ人気も少い入口の柱に...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...一里矢地駅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...真理子が白バラを値切った駅前の花屋へと引き返した...
山川方夫 「演技の果て」
...満井駅では北二哩の山上に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...駅からまっすぐに旅館の大文字家へ行く...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索