...雲丹の味はさっぱり駄目になってしまい...
青木正児 「九年母」
...そいで左翼が駄目になると但馬は浅草へ転げ込んで来たんですわ...
高見順 「如何なる星の下に」
...いくらミズテンだって駄目にちがいない...
高見順 「いやな感じ」
...勿論そりゃあ全然駄目にきまってますし――...
谷譲次 「踊る地平線」
...二三年来特に駄目になったものがございましてな」「あッはゝゝゝゝ」「玲瓏(れいろう)々々老いたるを奈何(いか)にせん」と...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...向う島の花はもう駄目になった...
夏目漱石 「それから」
...もう――もう駄――駄目になりました...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...里も全然駄目になってしまったことなどを知ったのでした...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...まるで何もかもすつかり駄目になつてしまつたかなんぞのやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そして此頃ひどく痛(いた)められた私の體力が駄目になつてしまはない爲めであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いまわたくしの正体がばれたら何もかも駄目になります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...やり過ぎてすべてを駄目にしたくない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...慎重に練った計画が駄目になりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自分の目的が駄目になるのを恐れたのだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...人間目がでなくなるとこうもどじにいくものかと自分ながら呆れるほどその時代の私は人生万端駄目に駄目にとなっていき...
正岡容 「わが寄席青春録」
...色欲のほうはとうに駄目になってしまったが...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...第一長い事打たずにお仕舞(しま)いおきになっておりましたので皮が駄目になっております...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...同じように駄目にされて結着がつかない...
和辻哲郎 「鎖国」
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