...無病息災であつたきのふは、駄々も捏ねたし、泣いて無理も云つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...このまま縦令(たとい)露西亜の土となろうとも生きて再び日本へは帰られないと駄々(だだ)を捏(こ)ねたは決して無理はなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...駄々子をあやす様に云ったまま...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...駄々児のやうに呶鳴(どな)りたくなつた...
武田麟太郎 「一の酉」
...いつものように大きな駄々(だだ)っ児(こ)として愛撫(あいぶ)されていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...駄々っ子でも見るような眼付だった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...何だかだと駄々を捏(こ)ねて...
夏目漱石 「虞美人草」
...そのほか似たりよったりの駄々(だだ)をしきりにこねている...
夏目漱石 「三四郎」
...駄々ッ子じゃあるまいし...
夏目漱石 「明暗」
...叱られた駄々っ児のような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ドタリ/\と駄々つ兒の足音らしいものと一緒に聽えるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで駄々ッ子のように泣き出してしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...駄々羅太鼓の間拍子もなんとなくジャズめく当代の喜見城(リュウ・ド・プレジール)...
久生十蘭 「魔都」
...三時から「駄々ッ子父ちゃん」の本読み...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...駄々に身を振って...
吉川英治 「江戸三国志」
...どうしても欲しいと駄々をこね...
吉川英治 「新書太閤記」
...駄々でおむずかりやの三法師も...
吉川英治 「新書太閤記」
...駄々をこねるのであろうとばかり受け取っていたので...
吉川英治 「親鸞」
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