...わたしでございますか? それは駄々もこねましたが...
芥川龍之介 「雛」
...このまま縦令(たとい)露西亜の土となろうとも生きて再び日本へは帰られないと駄々(だだ)を捏(こ)ねたは決して無理はなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いつお買入れでした」博士は駄々(だだ)ッ子のように繰返す...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...僕は君の如き青二才の恩恵に浴したくない」岡田が駄々(だだ)ッ子(こ)の様に怒鳴(どな)った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...実は大きな駄々っ子に過ぎない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...故意ニ駄々ッ子ノ真似ヲシ出シタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...駄々をこねる者ではなく...
豊島与志雄 「春盲」
...綾子は駄々っ児のように...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...――でも少しばかり駄々をこね乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...厭だといつて駄々をこねるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒場で駄々をこねたのも胸に残っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...三千雄の駄々を慰めるやうな立場になつてゐたせゐか...
牧野信一 「滝のある村」
...マーシーディズは駄々つ子のようにびつこをひいて雪道に坐りこんでしまつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ヨシ子が駄々をこねて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...遂に駄々な七男坊は...
吉川英治 「江戸三国志」
...きイんと癇性(かんしょう)をおびた駄々ッ子声で...
吉川英治 「私本太平記」
...駄々っ子のような扇使いして...
吉川英治 「新書太閤記」
...いくさを見たあい」大声で駄々泣きをはじめた...
吉川英治 「新書太閤記」
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