...翁に對しては殆ど駄々ッ児のやうに親しんでゐた』と書いてゐますが...
石川三四郎 「浪」
...後者は微塵(みじん)も算盤気(そろばんけ)がなくて自由な放縦な駄々(だだ)ッ子(こ)気分を思う存分に発揮していた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...ある予感が、駄々子の様に、この手紙を読ませまいと、彼を引止めた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...図に乗って駄々(だだ)をこね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...馬鹿々々シイ! 鳩山サンジャアルマイシ」予ハサン/″\駄々ヲ捏ネテ皆ヲ手古摺ラシタガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...芳太郎は駄々(だだ)ッ児(こ)のように言い出した...
徳田秋声 「足迹」
...駄々ッ児の子供をでも見るような...
徳田秋声 「仮装人物」
...あの通り毎日駄々(だだ)をこねてばかりいちゃ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そんなに駄々をこねて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...キミ子は駄々っ児のように顔を振るだけなので...
豊島与志雄 「立枯れ」
...この駄々ッ子から処分してかからねばならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...イボタの虫なんて買ひに行くのはイヤだと駄々をこねようと思つたが...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...そのほか似たりよったりの駄々(だだ)をしきりにこねている...
夏目漱石 「三四郎」
...簪(かんざし)がこうだのと駄々(だだ)を捏(こ)ねます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...構造は顔を顰めて駄々を捏ねた...
原民喜 「棉の花」
...僕が散々に駄々をこねてゐる様を...
牧野信一 「疳の虫」
...「逃げるもんか! 誰が逃げる!」駄々ッ子のように呶鳴りちらして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...きイんと癇性(かんしょう)をおびた駄々ッ子声で...
吉川英治 「私本太平記」
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