...駄々(だだ)をこねるんだから仕方がない...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...子供は鼻にかゝつた甘つたれ声で駄々をこねだした...
有島武郎 「An Incident」
...あんまり駄々つ子過ぎますよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...せきこむやうなどこか菓子をせがむときに子供の駄々をこねるのを思はせる調子の声が...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...担架でなけりゃ嫌だと駄々をこねる...
永井隆 「長崎の鐘」
...駄々を捏ねるのだから始末におえません...
中里介山 「大菩薩峠」
...――でも少しばかり駄々をこね乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...最初は散々に駄々をこねて居りましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだお父さんのお葬(とむら)ひも出さないんですもの」お紅はひしと八五郎にすがり付いて駄々つ子のやうに身もだえしますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厭だといつて駄々をこねるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...故意に駄々をこねることの悦びにさへ...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...小倉が自分をきらって駄々(だだ)をこねるんだと思って...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ほんものの大きな馬に乗せよと言つて駄々をこねる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何うしても東京へ行きたいと云つて駄々をこねる光子に負けると...
牧野信一 「熱い風」
...マーシーディズは駄々つ子のようにびつこをひいて雪道に坐りこんでしまつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...何のかのと駄々をこねるんで...
吉川英治 「江戸三国志」
...さんざん駄々をこねた万太郎も...
吉川英治 「江戸三国志」
...同時にすこし駄々(だだ)をこねるような口調を帯びてきたので...
吉川英治 「黒田如水」
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