...4と云ふ男に馴染み出した...
芥川龍之介 「貝殼」
...ニューイングランドや英国の言葉に馴染みの深い僕には...
石川欣一 「比島投降記」
...例のお馴染みの白いスピッツ犬だった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...私にはさっぱり馴染みもないし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...夜更けて馴染みの女から俥に送られて帰って来た良人(おっと)と...
徳田秋声 「爛」
...私達は古くからの馴染みで...
豊島与志雄 「別れの辞」
...妹は父のお供で行つたりして能には馴染みがあつた...
中勘助 「能の見はじめ」
...これも保永堂版五十三次の「安倍川」で馴染みの図柄である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...馴染みの客に出す手紙で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...少なくともこれら馴染みの静物だけを見て...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...このとめは酒月の一家が淀橋の専売局の横露地に住んでいたころからの馴染みだが...
久生十蘭 「魔都」
...おなじ貧窮の列に並ぶ顔々に馴染みができたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...われらの馴染みの一行を乗せた荷馬車は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...七つ八つの時分からはどうしても無邪氣に父にも母にも馴染み得なかつた...
正宗白鳥 「母と子」
...「いやに格式ばるじゃないか」「馴染み客でないとあげないんだ」と弥十郎が友達に説明した...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...例の四谷怪談のお岩さんとか船弁慶でお馴染みの平知盛さんとか由比正雪さんとか皿屋敷のお菊さんなどというのが来て...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...ちょっと馴染みの家へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それは英介氏のむかし馴染みの女友だちがたずねてやってきて...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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