...馭者はたくさんの用事をすまさなければならない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...馭者はビロードの服にナポレオン帽を戴(いただ)いているという始末で...
淡島寒月 「銀座は昔からハイカラな所」
...」老いた馭者は、あいそよく答えた...
太宰治 「新郎」
...パンテレイモンという天鵞絨(びろうど)のチョッキを着たお抱え馭者(ぎょしゃ)もいた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...馭者が、旦那の前で煙草を喫わして頂きますと断ったときにも、まるで聞えぬ風で何の返事もしなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...馭者の振う長い鞭をその女神の蛇の髪に喩えたのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...馭者はしきりにあせるけれども...
萩原朔太郎 「宿命」
...まるで自分の声とは思われないような声を振りしぼって馭者にこう叫んだ...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...馭者台にその子を乗っける場所ぐらいおありでしょうがね?」「それあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...馭者が扉(ドア)を開けた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さいぜんの若い馭者が馬の口をとりながら...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その残酷な馭者との直下の眼下から深潭(しんたん)のように広漠とした夢魔を堪えていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...辻馬車の馭者が五六人...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...停車場から療養院まで乗せて来た馭者は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...雪の中を発って町端れまでのろりのろりくると、私の方の馭者は、何かくどくど言っていたが、やけのようにピシリ、ピシリと馬を打った...
水野葉舟 「遠野へ」
...馭者「乗らねえのかね?」女「へい...
三好十郎 「おスミの持参金」
...政子が頼朝を馭してゐるやうな形で...
吉川英治 「折々の記」
...馭(ぎょ)しよい異人たちであるのだ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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