...あんまり皆がいい気になつてゐる馬鹿さ加減がをかしくなつて来ますもの...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...デイモンの馬鹿さ加減を試(ため)すのに丁度おもしろいと思ったからでした...
鈴木三重吉 「デイモンとピシアス」
...自分の馬鹿さ加減も...
太宰治 「新ハムレット」
...その後で彼の馬鹿さ加減を笑ったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...召使の馬鹿さ加減を憤った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼がその新聞にいかめしく書いた批評の馬鹿さ加減は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺らが逃げりゃあいい気になって追蒐(おっか)けて来る手前たちの馬鹿さ加減の底が知れねえや」こう言って米友が立ち止まって息を切った...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大女の馬鹿さ加減を痛快なりとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...女角力(おんなずもう)の昔話にうつつを抜かそうとするこの女の馬鹿さ加減が...
中里介山 「大菩薩峠」
...気転の及ばないことの馬鹿さ加減を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前の馬鹿さ加減を思ひ知らせるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前の馬鹿さ加減を思い知らせるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花崗(かこう)岩の霊廟を石炭ショベルで破壊せんと企てた馬鹿さ加減以上であることは...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...」「勝手にしろ!」彼は細君の馬鹿さ加減が厭になつて...
牧野信一 「再婚」
...――俺は自分の馬鹿さ加減を覆はうとすることを考へてゐるとは...
牧野信一 「砂浜」
...彼の馬鹿さ加減に擽られて堪らぬらしく...
牧野信一 「父を売る子」
...その馬鹿さ加減はどれだけ嗤(わら)っても嗤いつくせない虚無そのものだった...
室生犀星 「姫たちばな」
...己のした馬鹿さ加減は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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