...馬橇(ばそり)に材木のように大きな生々しい薪(まき)をしこたま積み載せて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...はるか向こうを見ると山から木材や薪炭(しんたん)を積みおろして来た馬橇(ばそり)がちらほらと動いていて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そこから馬橇で大町へ向った...
石川欣一 「山を思う」
...荷馬橇の馬は、狭霧(さぎり)の様な呼気(いき)を被つて氷の玉を聯ねた鬣(たてがみ)を、寒い光に波打たせながら、風に鳴る鞭を喰(くら)つて勢ひよく駈けて居た...
石川啄木 「菊池君」
...ときどき懐中電灯を照らして馬橇(ばぞり)を走らせる人も小さく見えていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...山峡には馬橇(ばそり)の鈴が犇(ひし)めいていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...馬橇は、幌をかけると、ひどく酔うので、ほとんど全部オープンである...
中谷宇吉郎 「ケリイさんのこと」
...それを馬橇(ばそり)で行った...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...馬橇の男は道々この土地に住むことの辛さを...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...馬橇は走り出した...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...六時頃に唯一人で馬橇にのって山を下った...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...馬橇の鈴の音が吸われるように消えて行った...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...今一台の馬橇に乗った...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...四台の馬橇(ばそり)にのせて五時間の雪道を揺られながら...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...あの映画に出て来る馬橇が走つてゐます...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...途中で馬橇に出会うと...
横光利一 「旅愁」
...馬橇の値の高さなど...
横光利一 「旅愁」
...馬橇の箱の前で矢代はふと思った...
横光利一 「旅愁」
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