...彼は太い柏の枝へ馬乗りに跨(また)がりながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「おとなしくしろッ」と帆村は蠅男のうえに馬乗りになり...
海野十三 「蠅男」
...あやしい女のたましいが馬乗りにのっているんだと考えていい...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...彼の上に馬乗りに乗り...
新渡戸稲造 「自警録」
...伸一郎の上へ馬乗りになったが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...こんどは胸の上へ馬乗りになって...
久生十蘭 「金狼」
...馬乗りを教えて貰うとったおかげで...
火野葦平 「花と龍」
...骨ばった足でフェンウィックの背中を押すと、前によろけ、こけ土(ど)に倒れたので、細腕で喉を掴み、馬乗りになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...段々になつて積みあげてある米俵の頂上に馬乗りとなり...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...今度は南北米の土人ほど荒馬乗りの上手はなしというほどその業に熟達し...
南方熊楠 「十二支考」
...泥棒だ」馬乗りになった男が叫んだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...押し倒して馬乗りになった...
山本周五郎 「季節のない街」
...地面へ倒れるところを馬乗りになると...
山本周五郎 「さぶ」
...忍びだから常着に馬乗り袴(ばかま)で...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...思うに屋敷はこっそり暗室へ這入ったところを軽部に見附けられたのであろうが私が仕事場へ這入っていったときは丁度軽部が押しつけた屋敷の上へ馬乗りになって後頭部を殴りつけているところであった...
横光利一 「機械」
...その暇に屋敷は軽部を押し倒して馬乗りになってまた殴り続けた...
横光利一 「機械」
...この野郎」馬乗りになって...
吉川英治 「親鸞」
...セルゲイは旦那のうえに馬乗りになると...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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