...「彼女が私の提案に首肯したので、プロジェクトを進めることができました...
...会議で上司が私の意見に首肯してくださったので、緊張が解けました...
...今回の計画について、関係者からの全員の首肯が必要です...
...彼はうなずきながら話を聞いていたので、私は彼が私の言葉に首肯していると感じました...
...あなたの提案には、みんなの首肯がつくと思います...
...やはり僕等日本人には容易に首肯することは出来ないのである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...こっくり首肯(うなず)いた...
太宰治 「あさましきもの」
...ひとり首肯(うなず)き...
太宰治 「風の便り」
...岸の青砥は喜ぶ事かぎりなく、浅田から受け取った十一文を三度も勘定し直して、うむ、たしかに十一文、と深く首肯き、火打袋にちゃりんとおさめて、にやりと笑い、「さて、浅田とやら、このたびの働きは、見事であったのう...
太宰治 「新釈諸国噺」
...と私は小さく首肯(うなず)き...
太宰治 「惜別」
...」竹さんは何もかも心得顔に、幽かに首肯き、それから枕元の窓のほうに行って、黙って窓の外の景色を眺(なが)めている様子である...
太宰治 「パンドラの匣」
...」と奇怪な嗄(しわが)れた声で言い、僕も首肯いて、君を送って廊下へ出て、「たしかだ!」と二人、同時に叫んだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...」「僕? 外へ出てもいいの? お許しが出たの?」お母さんは首肯(うなず)いて...
太宰治 「パンドラの匣」
...彼は媚(こび)を含んだ美しい眼で微笑(ほほえ)み、つとめて悔悟の様子を装い、他のことを考え、首肯し、感謝し、そしてしまいにはいつも、兄のどちらかから金をしぼり取っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」茂夫はにこにこしながら首肯いた...
豊島与志雄 「同胞」
...自分は唯默つて首肯いた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...首肯出来る所であらう...
中原中也 「詩に関する話」
...これではまだ日高君は首肯されないかも知れないからもっとも著(いちじる)しい例を挙(あ)げると...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...全く非道(ひど)い所にゃ違ない」と真面目に細君の云う事を首肯(うけが)った...
夏目漱石 「門」
...始(はじ)めて成程(なるほど)と首肯(うなづ)いた...
夏目漱石 「門」
...その驚くべき冗漫さも已むを得ぬと我々に首肯せしめるだけの充分な理由があるからであります...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...何故この家の人達が姿を隠したかが朧気ながら首肯(うなず)かれるように思った...
松本泰 「日蔭の街」
...「これだからR市にも鑑識課を一つ置いてくれと僕がイツモ云っているんだよ」一同がソレゾレに同感らしく首肯(うなず)いた...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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