...正純は次ぎの間(ま)に退いて静に首桶(くびおけ)の蓋(ふた)をとり...
芥川龍之介 「古千屋」
...母布(ほろ)をかけた首桶を前にいつまでもじっと坐っていた...
芥川龍之介 「古千屋」
...熊谷が首桶を携えて出ようとするおり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...首にして」にて首桶を指し「持つてめえりやした...
三木竹二 「いがみの権太」
...右の小脇に首桶をかかへ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...先づ首桶に右手をかけ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...一個の首桶を擁して...
吉川英治 「私本太平記」
...首はていねいに首桶(くびおけ)に処理して...
吉川英治 「私本太平記」
...首桶の内の物は、夏なのでくさらぬように、前夜、細心なふせぎをほどこし、それは馬の前輪(まえわ)に結いつけて、あじろ笠、法衣(ころも)姿の馬の背だった...
吉川英治 「私本太平記」
...検使に首桶を渡して帰ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...茂助は首桶をかかえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...首を首桶に納めさせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……首桶(くびおけ)に入っていても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そういう議論も町にはあるという事を先刻(さっき)云ってみた迄よ』『それならいいが……』と、自分たちの持っている杖の重さにふと気づいて、『ハハハハ、こんな話を、吉良どのは、首桶の中で、どんな顔して聞いているだろうな』と、二人とも笑い合った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...首桶を持って奥へ引っ込んだきり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...捕虜(ほりょ)のすがたや首桶に眼をそむける尼もある...
吉川英治 「源頼朝」
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