...その右には、判官(はんがん)が一体、これは、誰に悪戯(いたずら)をされたのだか、首がない...
芥川龍之介 「仙人」
...歩きながら首をかるく左右に振った...
海野十三 「地獄の使者」
...股野の首を捲(ま)いた腕が鋳物(いもの)のように...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...張首明は安重根と禹徳淳へそれとなく注意している...
林不忘 「安重根」
...首切り人に会わしてやろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鬼の首でも取つたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前(まへ)の歌(うた)ゆゑ首尾(しゆび)よく我(わ)が勝(かち)に成(な)り...
樋口一葉 「曉月夜」
...野村は窓から首を出して眺めた...
北條民雄 「月日」
...道ばたに倒れかかっている首のもぎとれた馬頭観音などをさりげなく見やって...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...首相である第一大蔵卿の前だろうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...首だけはうしろに向いて動かないのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...とにかく千首の俳句尽く巧なるに至りては他に例を見ざる所なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この紫色の帽子の下に隠れてゐる首は誰の首だらうかと思案し出した...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...7330人首馬身のヒロンなんです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...今でもそこには首岩という岩が立っています...
柳田國男 「日本の伝説」
...「あのげんまだろうか」老人はゆっくり首を振った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...その腕首を捕えて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...淡色をした首は厚ぼつたく幾重かに皺ばんで...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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