...人は自己の中に觀照の幸福を蓄積して隣人をその饗宴に招待するの權利を有するか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...饗庭篁村(あえばこうそん)氏がさかんに八文字屋(はちもんじや)で書かれ...
淡島寒月 「明治十年前後」
...お政は夢(ゆめ)の心地(ここち)に心ばかりの酒食(しゅしょく)をととのえてふたりを饗(きょう)した...
伊藤左千夫 「告げ人」
...「歓待饗応(きょうおう)用の王室御用品...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...柿の実を饗応(ふるま)はれた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...奉仕の品品の饗応(きょうおう)にあずかっている大学生たちの黒い密林のなかを白いエプロンかけた給仕の少女たちが...
太宰治 「逆行」
...饗応により固辞しがたくとも微醺にして止むべし...
太宰治 「津軽」
...公館の饗応においてはいまだ国会のために祝杯を傾けずしてかえってまず陸海軍の人のためにこれを傾くるがごとき雑駁(ざっぱく)なる習慣はいかにして生じたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...盛宴を張て其の議員を饗応したる如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...誰でも宴会を――野外での大仕掛な饗応を催したい者には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...物思いの起こる御様子で晩饗(ばんさん)はお取りにならずに菓子だけを召し上がった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ついて来た人々に水飯(すいはん)が饗応(きょうおう)され...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それから饗応(きょうおう)があった...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...城中で両目付の饗応(きょうおう)が行われた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...最近では『饗庭篁村集』の背文字と扉が先生の直筆であります...
山本笑月 「明治世相百話」
...信長公が安土の城に大賓として迎えた家康の饗応に...
吉川英治 「新書太閤記」
...――あのあと俄(にわ)かにがらんとした饗応(きょうおう)屋敷の門外を通ってゆく安土の小身どもや町の者までが声高に――これが日向(ひゅうが)殿の空屋敷か...
吉川英治 「新書太閤記」
...酒肉を盛って彼らを饗応(きょうおう)し...
吉川英治 「新・水滸伝」
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人は見かけによらぬもの 貧弱な すっぽり
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