...お政は夢(ゆめ)の心地(ここち)に心ばかりの酒食(しゅしょく)をととのえてふたりを饗(きょう)した...
伊藤左千夫 「告げ人」
...鵬斎が知合の饗応に招かれた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...饗筵(きょうえん)につらなれる好色の酔客たちを狂喜させた...
太宰治 「古典風」
...」と詳しく事情を知らぬ饗庭に答えていると...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...はずんだところで調布(ちょうふ)あたりから料理を呼んでの饗宴(ふるまい)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...公然たる饗宴とはいかなかった...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...ユリシーズの息子を饗応するカリュプソ[5]を描いた絵が下宿人達の目を引くようになっている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...碌(ろく)なこともできまいけど……」どう饗応(もてな)そうかと焦(あせ)るように...
久生十蘭 「キャラコさん」
...北から芸妓をよんでの饗宴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...棟梁送りの饗宴(きょうえん)を張ろうとしていたのである...
本庄陸男 「石狩川」
...「若しも吾々が例の飛行島へ漂流して総督の饗応を享けることになつたら諸君は誰の出現を望むだらう? こいつをひとつ考へて順々に望むところの英雄の名を呼ぼうぢやないか……」歌は勿論...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...さすればこの通り饗応しやると...
南方熊楠 「十二支考」
...饗応(きょうおう)などは簡単に済ますのでないかと思っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...饗膳の食物をみな掻ツ拂つて逃げてしまつたことがある...
吉川英治 「折々の記」
...熱湯が冷(さ)めたように、饗宴の席は、一時にしんとしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...夜食は光秀の饗応として...
吉川英治 「新書太閤記」
...急に饗応(きょうおう)の奉行がかわったので...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜は夜でまた饗宴であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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