...イギリス政府及び軍部が今は命の綱と頼む新兵器発明王の金博士に対する最高の饗応(きょうおう)であったのである...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...英語専攻の学生に饗(よ)ばれた返礼を...
薄田泣菫 「茶話」
...無理な饗応がたたって...
太宰治 「花燭」
...曾て数塊の馬鈴薯を人に饗(きょう)して曰くだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...盛宴を張て其の議員を饗応したる如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...厚意のもとに酒食を饗応しようとする時...
中村地平 「霧の蕃社」
...せっかくお見えになったのにあいにくなんのお饗応(もてなし)もできませんが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...にぎやかで打ちとけた饗宴がはじまった...
火野葦平 「花と龍」
...冷酒冷肉などを饗応されて何か寄席仕込の落語を一席喋つた記憶がある...
正岡容 「大正東京錦絵」
...彼はあらゆる主立った人物を厳粛な饗宴に招き...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...誰でも宴会を――野外での大仕掛な饗応を催したい者には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...チムール諸国使節を大饗するに馬の炙(やきもの)の脚を去り...
南方熊楠 「十二支考」
...参会した諸官吏への饗応(きょうおう)の酒肴(しゅこう)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だが私を饗(もて)なす番茶器はあのコバルトの湯呑(ゆのみ)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...人がミサキを信じてこれを饗(きょう)せんとし...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...御心尽しの御饗応(きょうおう)に蘇生の想いを致し候...
山下利三郎 「流転」
...幕府からの国目付の饗応(きょうおう)が行われた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...田舎料理ですが」といって出た饗膳にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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