...半分ずつの白い饅頭に違いなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...例の背の高い土饅頭(どまんじゅう)みたいなものが...
海野十三 「海底都市」
...しかし店頭には食なき人々が押し寄せて、パンはないか菓子はないかと求める有様に、私は商人の義務としても手を束ねていられる時ではないと思い、手のかからぬ能率的なものをと命じ、瓦斯も電気も水道も役に立たぬ中で、全員必死の働きをもってつくり出したのが、今も年々その日に記念販売をするいわゆる地震パン、地震饅頭、奉仕パンの三品であった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...乳捨てに出れば朧の月夜かな饅頭の数ほどもなき命かなと言ふのがあつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...道ばたにところどころ土饅頭(どまんじゅう)があって...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...魚饅頭も手ぎわよく焼きおる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...露に冷い饅頭笠の石の上を...
豊島与志雄 「地水火風空」
...饅頭笠(まんじゅうがさ)に赤合羽といういでたちで大小二人の者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は饅頭の余りをやって...
夏目漱石 「行人」
...自分は懐中から三十二銭入りの蟇口(がまぐち)を出して饅頭三皿の代を払って...
夏目漱石 「坑夫」
...深い饅頭笠で顔を隠した...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……餡を入れた饅頭を拵へ...
原民喜 「壊滅の序曲」
...原始人の粉饅頭に似たものをつくり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「饅頭はまだ蒸(む)さらんかいのう?」七馬車は何時(いつ)になったら出るのであろう...
横光利一 「蠅」
...――米饅頭(よねまんじゅう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...晩に饅頭なぞ売れやしねえもの」「おまえさんはまた公園で居眠りばかりしてるんでしょ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...饅頭を一盆とってみる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二宗因饅頭(まんじゆう)の店からそう遠くもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??