...思わずかっとしてその饅頭を叩きつけたか何かして...
上村松園 「昔のことなど」
...饅頭の如き草の山を下る...
大町桂月 「赤城山」
...肉饅頭(にくまんぢゆう)8・29(夕)近頃チヤールス・シユワツブといふ男が...
薄田泣菫 「茶話」
...はじめて温泉饅頭を食べた...
種田山頭火 「行乞記」
...『紅白毒饅頭』などは...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...気味悪く人を呼ぶ船饅頭(ふなまんじゅう)の声を塒(ねぐら)定めぬ水禽(みずとり)の鳴音(なくね)かと怪しみつつ新大橋(しんおおはし)をも後(あと)にすると...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...お饅頭にしな」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は行きつけの菓子屋へ寄って饅頭(まんじゅう)を買いました...
夏目漱石 「行人」
...木皿の上には護謨毬(ゴムまり)ほどな大きな田舎饅頭(いなかまんじゅう)が一つ載(の)せてあった...
夏目漱石 「門」
...饅頭笠(まんぢゆうがさ)に顏を隱したとしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氷饅頭(まんじゅう)のようなもので消えていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...僕は饅頭が好きだから死んだら成るべく沢山盛つて供へてもらひたい...
正岡子規 「墓」
...饅頭の皿を手に持つて男のとなりの椅子に不意に思ひがけなく坐りこんだ...
室生犀星 「末野女」
...ところどころ饅頭(まんじゅう)のように盛上げてある...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...その下の土饅頭(どまんじゅう)みたようなものの中から...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「饅頭はまだ蒸(む)さらんかいのう?」七馬車は何時(いつ)になったら出るのであろう...
横光利一 「蠅」
...池を繞(めぐ)るのは粗末な幾軒かの日本建築の喫茶店、芸妓(げいしや)の手踊(をどり)、越後獅子を初め、錦絵、小間物、日光細工、楽焼、饅頭屋、易者などの店である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...商売物の揚げ饅頭(まんじゅう)の荷担(にない)をうしろに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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