...自分は諸君と別れるに當つて此等の言葉を餞にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...」然し氷峰や天聲の餞別を入れても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...諸方面から贈られた餞別(せんべつ)の包や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...Gさんの父君が餞別として...
種田山頭火 「行乞記」
...虎之助君の従征の餞別として...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...まだ餞別(せんべつ)に申し残しがあったのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...餞別(せんべつ)の用意に持って来た金を小林の前へ突きつけた...
夏目漱石 「明暗」
...時として実隆の方から旅行の餞別に出したこともあるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...稲ちゃん其々からお餞別貰って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蘭軒は餞するに七律一篇を以てした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岸柳条々餞暮秋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「午日諸子来餞」の午日は四日の初午であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...餞別に手づから袱紗を縫つて贈つた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...心ばかりなお餞別(はなむけ)を仕りたいが」王倫は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...餞別物(せんべつもの)から持ち金まで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一封の金を餞別(せんべつ)のしるしにと言って包んで出した...
吉川英治 「八寒道中」
...その禅尼から餞別(せんべつ)にもらった...
吉川英治 「源頼朝」
...ここに小次郎の旅先を餞別(はなむけ)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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