...それをあはれな彼女への餞(はなむけ)とする事を許させてもらはう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...餞別(せんべつ)に貰つた金を路銀(ろぎん)にして...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...入営に餞別(せんべつ)でも貰った家へは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...事によるともうお目にはかゝらぬと云ふから餞別をして上げましたが甘(うま)くヤツたのです...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...餞別(せんべつ)に貰つた小判の百兩を懷中に深く祕め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒田家の奥女中幾勢(きせ)は茶山に餞(はなむけ)をした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...餞別(せんべつ)に貰った金が三両あった...
山本周五郎 「やぶからし」
...一包みの餞別(はなむけ)を置いて去った...
吉川英治 「剣難女難」
...郷士扶持(ごうしぶち)三百石の殿の墨付を餞別(はなむけ)とした...
吉川英治 「剣難女難」
...それを関羽に餞別(はなむけ)せん――とこういった...
吉川英治 「三国志」
...兼好という法師に仕えている童(わらべ)から餞別(はなむけ)にもらった雀の子を配所で育てたものですと語り...
吉川英治 「私本太平記」
...お餞別(はなむけ)のことばとておざらぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...また餞別(せんべつ)の銀子(ぎんす)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...で――鴻山が心ばかりの餞別(はなむけ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わらじ銭と午飯(ひるめし)だけは餞別(せんべつ)してやることになっているんだから」「ご厄介になります」格子を出て裏へ廻った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――今宵(こよい)の婚礼などには、この通り、誰も列しないつもりだ』と、言葉の餞別も、賑(にぎ)やかだった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...餞別(せんべつ)もしてやりたい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...餞別(はなむけ)いたそう』と...
吉川英治 「山浦清麿」
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