...惡に抵抗せざるは惡を善に赴かしめる所以であるとする信念――從つて餓虎供養は餓虎をより善くする所以であり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...わが心の餓(う)ゑて空(むな)しきこと...
石川啄木 「詩」
...おれは餓死するまえに頭が変になりたい」もはや『宇宙の女王』号の救援どころではない...
海野十三 「怪星ガン」
...餓えたものでないと...
種田山頭火 「其中日記」
...餓を忍んでも暮さなければならないような境遇であった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...遁(に)げたカナリヤもだれかに拾われなければ餓え死ぬか凍え死ぬだろうと思う...
寺田寅彦 「柿の種」
...歌を詠じて餓死(がし)したところは...
新渡戸稲造 「自警録」
...明日の米も無いまでに絞り取られた幾万人の餓(うえ)を救うのが大事では御座らぬか」「――――」「父と言っても当主頼錦殿は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...餓(ひも)じい時の何んとやらで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...餓死を待つばかりの果敢(はか)ない身の上に落ち込んでいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何分先月は全く餓死の一歩手前まで追ひつめられ心身ともに衰弱してゐました...
原民喜 「書簡」
...社会が餓死するのを防止するためには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まるで餓鬼のやうにがつ/\がぶ/\と喰べたり...
宮原晃一郎 「蛇いちご」
...餓鬼です、要するに...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...餓える恐れが有る?僕には信じられない...
三好十郎 「俳優への手紙」
...罰を用いようとするものは懲罰に餓え渇いていてはならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...うちの餓鬼の次郎までお嬢様のお世話になっているこの半五郎でがす...
吉川英治 「江戸三国志」
...餓えた鬼は都でもまま命知らずをやる...
吉川英治 「私本太平記」
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