...汝は人類の大多数とともに饑餓を感じつつあるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...蟹の生肉に餓をしのぎ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...よくあれでも飢餓を凌(しの)いだ...
田山花袋 「一兵卒」
...餓死の暗黒な哄笑(こうしょう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明日は餓える手傳いをしそうなおかみさんを貰いたがった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...いずれも劇(はげ)しい戦いと餓(うえ)とにやつれた物凄(ものすご)い一団の人でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...餓鬼の麦飯とかいい...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...あいつが餓鬼大将(がきだいしょう)になってよく喧嘩(けんか)をしに行った事がありますよ」と坂井は御互の子供の時の事まで一口洩(も)らした...
夏目漱石 「門」
...どこかの長屋で餓鬼が泣いてゐる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...絶食して抗争された方たちはみな餓死されました...
久生十蘭 「ノア」
...烈しい憎悪と共にまざ/\と眼の前に浮ぶおゝ第十九路軍屈辱と飢餓の南京政府を蹴飛ばして下からの兵士の力で作り上げた×(4)衛軍狼狽する蒋介石を尻目にかけ...
槇村浩 「出征」
...女の餓鬼が大みわの朝臣を夫に持ちて子を産みたいといふ...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...数月かくし続けて主人一族を餓えざらしめた...
南方熊楠 「十二支考」
...闘争と餓えとの間から萌え出した...
宮本百合子 「「インガ」」
...餓える者さえたくさんいる...
山本周五郎 「はたし状」
...満月どののために仰山(ぎょうさん)な施餓鬼(せがき)をなされまして...
夢野久作 「名娼満月」
...てんで声もしない飢餓(きが)の群は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...饑餓は激化した...
和辻哲郎 「鎖国」
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