...わたしは必ず咄嗟(とつさ)の間に餓鬼道の飯も掠(かす)め得るであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...餓孚途に横はるといふやうな時には...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...おれが困ると餓死するばかりで人が困るとおれが金を出すばかりかなあと長嘆息を洩らし茲に御返事を認め申候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...しかし満されざる心と餓やされたる心とは同じでない...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...今浮浪少年がふたりの「餓鬼」を連れて行ったのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一家餓死するというような話...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...銀造というのが餓鬼(がき)の時分からの名前さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...次から次と餓死人を埋めていった...
中里介山 「大菩薩峠」
...貧乏人の餓鬼までついて来たので憎らしいといふ顔付をしたが...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...……諸君はトランクに縛られた憐れなプロメテウスを想像してくださることができるだらうか?なほつづく飢餓と涸渇と疲勞と困憊の一時間……二時間……三時間……四時間……列車は暗黒の中を駈けて行く...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...……飢餓のなかで...
原民喜 「永遠のみどり」
...仲仕の飢餓と死とを意味する」建設中止歎願書に記(しる)された...
火野葦平 「花と龍」
...こゝでもう一日一人きり忘我(忘餓か)の境にゐようか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十分餓えいた鶏ども...
南方熊楠 「十二支考」
...嬶(かか)アや餓鬼(がき)がどうしたろうかと...
吉川英治 「江戸三国志」
...この餓鬼(がき)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...餓鬼さえなければ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのあとには飢餓(きが)が来る...
和辻哲郎 「地異印象記」
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