...その拍子(ひょうし)にまた餌壺(えつぼ)の黍(きび)も...
芥川龍之介 「母」
...餌壺(えつぼ)を出して殻(から)だけ吹いておやんなさい...
夏目漱石 「文鳥」
...ところへ豊隆が袂から餌壺と水入を出して行儀よく自分の前に並べた...
夏目漱石 「文鳥」
...餌壺の中へ餌を入れて...
夏目漱石 「文鳥」
...自分はやむをえず餌壺を持ったまま手の甲で籠の戸をそろりと上へ押し上げた...
夏目漱石 「文鳥」
...と思うと奇麗(きれい)な足の爪が半分ほど餌壺(えつぼ)の縁(ふち)から後(うしろ)へ出た...
夏目漱石 「文鳥」
...小指を掛けてもすぐ引(ひ)っ繰(く)り返(かえ)りそうな餌壺は釣鐘(つりがね)のように静かである...
夏目漱石 「文鳥」
...文鳥はつと嘴(くちばし)を餌壺の真中に落した...
夏目漱石 「文鳥」
...それでも餌壺(えつぼ)だけは寂然(せきぜん)として静かである...
夏目漱石 「文鳥」
...餌壺の直径は一寸五分ほどだと思う...
夏目漱石 「文鳥」
...餌壺にはまだ粟が八分通り這入っている...
夏目漱石 「文鳥」
...或る時は餌壺(えつぼ)が粟(あわ)の殻(から)だけになっていた事がある...
夏目漱石 「文鳥」
...水入(みずいれ)も餌壺(えつぼ)も引繰返(ひっくりかえ)っている...
夏目漱石 「文鳥」
...餌壺(えつぼ)には粟(あわ)の殻(から)ばかり溜(たま)っている...
夏目漱石 「文鳥」
...例の通り体ごと餌壺に入って...
宮本百合子 「餌」
...餌壺に一粒の粟さえないのを発見した...
宮本百合子 「餌」
...そして、落し戸をあげ、餌壺を出して、塵を吹き吹き、二つの掌から粟を満した...
宮本百合子 「餌」
......
三好達治 「間花集」
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