...しかも一番必要なものを地球の飾り物として造つてやらうと思つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...婚礼の飾り物をした...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...美人を店先に据えておき飾り物とする人がある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は、水晶の飾り物を、むかしから好かない...
太宰治 「九月十月十一月」
...もざいくのお菓子のような聖(セント)バシルの寺院が南のはしに飾り物みたいに建っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...皆から奥様と立てられたって、子供が出来なければ、ほんの飾り物で、床の間の置物と同じじゃありませんか...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...――芸術家祭の仮装衣裳、飾り物、花瓶、装身具や置物、裸の小像や女の胸像、異教精神の美しい甦生、巨匠による高名な美婦たちの肖像、濃厚に飾りたてた恋愛詩や、芸術上の宣伝冊子といったようなものが、ピラミッドの形に高くつみ上げられて、彼自身の怖ろしい言葉に屈伏した民衆の歓声裡に、ぱちぱち音を立てながら、焔となって燃えつくしてゆくのを見た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...ただただお飾り物にされ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...床の間の飾り物ではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...これに比べるなら用途を離れた飾り物や...
柳宗悦 「民藝の性質」
...竿燈(かんとう)などという飾り物はない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その藁製の飾り物をポッポカラといっている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...先ず飾り物といった風である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ただ、本牧のお別荘に着くまでの途中、人目につくといけないというんで、こうして、飾り物になって、おつきあいしているに過ぎませんのさ」「なるほど!」島崎はすぐ落着いた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...いやしくも法縄(ほうじょう)を飾り物にはしていない...
吉川英治 「新書太閤記」
...飾り物じゃあねえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それの分らねえ盲(めくら)天子じゃ飾り物じゃありませんか」「といって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふし穴か、飾り物かと、婆に罵(ののし)られた眼をもって、沢庵がその場をよくよく検(あらた)めると、なるほど、死骸はお通ではなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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