...要するに彼は飽く迄も破壊的に無意義なる繩墨と習慣とを蹂躙して顧みざるが故にあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...飽く事もなくその縁(ふち)から底にかけての円味(まるみ)を持った微妙な手ざわりを愛(め)で慈(いつく)しんだ...
有島武郎 「或る女」
...つゝしみ仰ぐ)衆人は後ちに飽く迄哭くもよし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...禍惡は飽くまでも禍惡と見て...
朝永三十郎 「學究漫録」
...飽くまで政黨内閣を主張し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...飽くまで厳正な史実の上に立っていなくてはならないと云うことが云える...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...見れども飽くということを知らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...飽くまでも競争しよう...
平林初之輔 「人造人間」
...飽くまでも執拗におしこまれて母の心象までを害される段になると迷惑せずには居られなかつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...だが動作は飽くまでも熱心に...
牧野信一 「明るく・暗く」
...飽くまでも無言のまゝ...
牧野信一 「南風譜」
...自若として独り恍惚の夢を貪りながら飽くことのない者のやうに浩然として見せた...
牧野信一 「妄想患者」
...第一軍の兵士は高粱(コウリャン)を喰ひ第二軍の兵士は佳肉に飽く...
正岡子規 「従軍紀事」
...飽くこともなく凝視(みつ)めるか...
室生犀星 「幻影の都市」
...飽くことなく・落ちつかず・変りやすい・その本質によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
......
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...甘くすると、つけ上りおる』又之丞は、飽くまで、柔和に、『いやそれも嫌なら訊ねまい、しかし左官屋殿、一体貴公達は、雲を掴むような疑心を抱いて、何名、この上方へ来ているのか』『…………』『千坂兵部殿のさしずだろう』『……潮田氏(うじ)』と、作兵衛は初めて口を開いた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...で、帰りがけに奉行所の方へ寄って、すべての打合せを済まして参りました」「してみると鶉坂の老先生は、飽くまで唖を、大愚者と見ておられるのだな」「何しろ世話の焼ける奴です」「ともかく、その手順どおりに踏んでみよう」夜は更(ふ)けているが、一日経てば一日だけ捜査は至難になるばかりだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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