...夫の愛に飽き足りてゐる新妻の心があるやうな気がした...
芥川龍之介 「秋」
...もしまただれか僕の筆記に飽き足りない人があるとすれば...
芥川龍之介 「河童」
...どうか又熊掌(いうしやう)にさへ飽き足りる程...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...実に喰いついても飽き足りなき老耄密輸入者レッド!一体その多数の真珠を...
海野十三 「軍用鼠」
...皆平等に飽き足りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...酒に飽き食に等しく飽き足りて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何か飽き足りなそうであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...女は笹村の一刻なのに飽き足りなかった...
徳田秋声 「黴」
...何かしら飽き足りないものを感じ...
徳田秋声 「縮図」
...そして時々時間を気にしている浅井の態度が飽き足りなかった...
徳田秋声 「爛」
...印象批評に対する抑々の飽き足りなさは...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...画家としての孫四郎にも彼は決して飽き足りてはゐなかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...絞り首にしても飽き足りないと思いますわい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...休息に飽き足りたことと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まだ飽き足りないやうな気がします...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...その蛙が飽き足りて食わぬとなると...
南方熊楠 「十二支考」
...この世に少しでも飽き足りない心を残すのはよくないということだから」源氏は涙ぐんで言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...事実は先朝に権力をふるった人たちに飽き足りないところがあって引きこもっていたのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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