...父子で身にしみじみと話しこんで顔にとまった蚊が血に飽きすぎて...
有島武郎 「星座」
...飽きたから今度の新生活を始めたんだ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...毎日よく飽きもしずにじめ/\と降りつづいた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...衆(みんな)は食べ飽きて気懈(けだる)くなったような体を...
徳田秋声 「黴」
...飽きると友人の家に寝転んで...
豊島与志雄 「理想の女」
...ただこの種の研究について私の飽き足らないところを云うと...
夏目漱石 「創作家の態度」
...すつかり誇張(こちやう)されて聽手に飽きさせません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胡坐をかいているのにも飽きたとみえ...
久生十蘭 「ノア」
...娯楽や交際に飽きてしまって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ギルレイが私に飽きたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...――家で遊び飽きたら皆な海辺に出るだらう...
牧野信一 「まぼろし」
...飽きるほど著古して襟垢のついた単物(ひとえもの)よりか...
水野仙子 「散歩」
...お富も三十七まで仲居奉公に飽きてこの上娘が承知せぬというから...
南方熊楠 「十二支考」
...今生に北洲の自然粳を採り来て美食に飽き得たというのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...姿有つて媚無きは人形同然と飽き果て送り返す途中...
南方熊楠 「人柱の話」
...除服の禊(みそぎ)を行なうことになっているのも飽き足らぬことに中の君は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一歩というところまでゆくと必ず飽きて捨ててしまった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...飽き飽きしたという...
夢野久作 「鼻の表現」
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