...飽きも飽かれもしない妻と子とを残して...
有島武郎 「骨」
...飽きたり、不満足になったりする時を予想して何にもせずにいる位なら、生れて来なかった方が余っ程可いや...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...もう飽きたんだろうと思う...
梅崎春生 「蜆」
...ずっと青葉に食べ飽きて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私を楽ませ少しも飽きさせなかった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...寝飽きたような腫(は)れぼッたい顔をして...
徳田秋声 「足迹」
...」気づまりな宿の二階に飽きて...
徳田秋声 「爛」
...彼女は飽き飽きしていた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...味わい飽きるほど味わわされている米友にとっては...
中里介山 「大菩薩峠」
...――江戸も飽きたから大坂へ行ってみたい――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...單調で飽きつぽい景色を見る...
萩原朔太郎 「宿命」
...僕一人は飽きる処ではなかつた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...東京の生活が飽きると...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...自分の周圍に飽きるほど見聞してゐるところなので...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...飽きることのない夏の日がそこにあるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さてその日、――私は私の青べかを流し放しにして、汐の中で横になり、「青巻」という本を読んでいたが、読み飽きて、ふと気がついてみると、いつか汐が干てしまい、青べかは砂上に坐(すわ)っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...飽き飽きするほどやって来た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いつまた飽きが来ねえとも限らねえ...
吉川英治 「治郎吉格子」
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