...運命は飽くまでも...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...この辺の風景にも飽きたのか...
芥川龍之介 「庭」
...ヲンナは飽きる程笑つても果又笑はなくても笑ふのである...
李箱 「興行物天使」
...不具者の飽くなき執拗さをもって妻を愛撫したかは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...するうち飽きて来て...
徳田秋声 「仮装人物」
...お姉さまはもうバタの味に飽き飽きして...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...甜瓜位は飽くことを知らずに食ふ...
長塚節 「旅行に就いて」
...ところが過飽和水蒸気が冷い空気と混じる時には...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...飽き飽きしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主體は實在するものとして飽くまでも自己の存在を主張する...
波多野精一 「時と永遠」
...六等官は飽くまで運命に反抗した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...旅館や飲食店等は婦女子の生命にかえて貴いものを看板に使って剰余価値どころでは無く総ての価値を没収して了うのだからその行為たるや憎んでも飽きたらぬのである...
細井和喜蔵 「女給」
...私は夢見心地になつて、飽かずに眺めた...
牧野信一 「鱗雲」
...今度来やがつたら飽くまでも空とぼけて...
牧野信一 「蔭ひなた」
...自分でななえは飽きられた感じを覺え...
室生犀星 「渚」
...こういう会心(かいしん)なものに対しながら、やはり平常の如き理性をもって、すこしも表に感激をあらわさない大人どもが、信長には、張りあいがない、飽きたらない...
吉川英治 「新書太閤記」
...すぐ赤うなって、酒には意気地ござらぬ」「が、若い頃は、ずいぶん彼とは、夜歩きを共にされたらしいが」「いや遊ぶにかけては、あの猿冠者(さるかじゃ)のほうが、飽きもせず、達者でおざった...
吉川英治 「新書太閤記」
...むしろ飽気(あっけ)なさを覚えながら...
蘭郁二郎 「植物人間」
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