...おれはもう支那には飽き厭(あ)きしてしまった...
芥川龍之介 「長江游記」
...これで私がすっかりナオミに飽きが来たのだと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...飽(あ)くことを知(し)らぬ此(この)墓(はか)を肥(こや)すべく撒(ま)き散(ち)らさうぞよ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...あるいはまたアカデミックな精白米の滋味に食い飽きて一種のヴィタミン欠乏症にかかる恐れのあるときの一さじの米ぬかぐらいのつもりでこの一編の所説の中に暗示された何物かを味わってもらわれれば...
寺田寅彦 「量的と質的と統計的と」
...――さはれ飽く迄戰ひて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ろうそくの短くなるのも気にかけず飽かず眺めた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...始めは興(きょう)を添えた彼の座談もだんだん皆(みん)なに飽きられて来た...
夏目漱石 「行人」
...飽くまでも生きよと囁く...
夏目漱石 「倫敦塔」
...パリはまだしばらく血に飽きることを知らなかった...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...死を存在の仕方の變化とする見解に飽くまでも執着してゐるが...
波多野精一 「時と永遠」
...――あなたがお金に飽かせて倫敦(ロンドン)から取り寄せて下すつた被衣なのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分で勝手にその「飽きられる性質」とかに酔つてゐるんだわ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...飽(あ)きることもそうだが...
室生犀星 「生涯の垣根」
...飽くことなき自在な生活を送りたい...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...善美や儀式に飽いた将軍家は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここは飽くまでそれがしの死所でござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...本は嫌いで詩も知らず虎のさし身に茶わん酒飽きりゃ水滸(すいこ)で鯨(くじら)釣る美(よ)い声なので凄味があった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飽くまで、良人(おっと)に侍(かしず)くのが女の道じゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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