...暫時(しばし)は飽かずも其香を嗅いでゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...そりゃ『飽きない』って云ってしまえばいいんだけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...何時間でも飽かず眺めて暮している...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...更に新たにメネラオス飽く迄敵を斃すべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...きわめて多くの電気を飽和しているので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貪慾(どんよく)飽くなきの徒なり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしはもう飽果(あきは)てたような心持になっている...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...こっちが飽きたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでお飽きになるということがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくら寝ても飽きたと云う事を云わない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...まだ飽(あ)きずにじゃぶじゃぶやっている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――江戸も飽きたから大阪へ行つて見度い――と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飽きずにいつもとことことやっている...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...飽迄も初志の徹底を期して奮鬪したるも力及ばず...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...フランスの知識人は「政治」と「政変」とに飽きて...
宮本百合子 「折たく柴」
...在銘の作はいつか飽きてきます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...残虐に飽かない魔人どもは...
吉川英治 「剣難女難」
...この自力難行道の床(ゆか)を捨てただけに飽き足らないで...
吉川英治 「親鸞」
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