...氏が凡ての虚偽と堕落とに飽満した基督旧教の中にありながら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...家のまはりに生える雑草の飽くなき写生...
高村光太郎 「智恵子抄」
...飽くまで知らぬ存ぜぬと云い張る...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...飽きが来たんだね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...凡そ政治家の功名心を飽かすべき最好の機會は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れは傲然として飽くまで沼間と頡頏せむとせり以て其抱負の凡ならざるを諒す可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...北斎は山水を把(と)りてこれを描くに当り山水それのみには飽き足らず常に奇抜なる意匠を設けて人を驚かせり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...奉公が飽きたの」「ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...迚(とて)も西洋の文明は国に入ることが出来ないと飽(あ)くまでも信じて疑わず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...飽くまでも真面目だつた...
牧野信一 「F村での春」
...永年の旧劇はもう飽きたから今年は西洋劇を上演しよう...
牧野信一 「喜劇考」
...誰の顔だつて飽かずにいつまでも眺めてゐたら...
牧野信一 「病状」
...飽くこと知らぬ歓呼よ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...万一にも他日此の土地に飽きが来た時...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...飽く迄も痛快な……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――ではあなたは飽くまで...
吉川英治 「三国志」
...ここから世のうつり変りを飽きもせず眺め暮らす...
吉川英治 「私本太平記」
...飽くまで勝とうとする...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索