...金儲けへの熱心で飽くことのない渇きは今日の主要な特徴のようであり...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...では贅沢をするにはとうとう飽きてしまったと見えるな」老人は審(いぶか)しそうな眼つきをしながら...
芥川龍之介 「杜子春」
...そしてあなたは十分な飽満な感じを以て心と肉とにおいて彼女と一体となることが出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かくて衆人口腹の慾を飽く迄滿たす後...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...飽くことを知りませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...結晶の形をきめる主な条件は過飽和の度であるということは...
中谷宇吉郎 「雪」
...その既に幾十の人命を呑み食(くら)つてなほ飽きたらぬ巨獣の吼(ほ)える如く思はれた...
長與善郎 「青銅の基督」
...十二人がほどほどに飽くことができた...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...彼女との純な交(まじは)りに飽きて來るやうな...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...殺風景な田舎の景色には飽きあきしていたが...
牧逸馬 「土から手が」
...生きている私は飽くまで生きていなければいけないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを毎日くりかえして四十年も飽きなかった人間はある意味で偉いにちがいない...
三好十郎 「絵画について」
...向河岸の方を見ると、水蒸気に飽いた、灰色の空気が、橋場の人家の輪廓(りんかく)をぼかしていた...
森鴎外 「百物語」
...飽くことを知らない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...備前飽浦(あくら)の佐々木党の一人...
吉川英治 「私本太平記」
...そして飽くまで、策なく、虚飾(きょしょく)なく、白紙でこの人に対そうと、自分を持していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...飽くまで自己の掌(て)になければならないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...逃げたのだと申しています」「ま! 大胆な」無事に飽いているここの女性(にょしょう)たちにとっては...
吉川英治 「親鸞」
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