...学校帰りの子供が一銭くらい出して飴湯などを呑んでいるのを見ると...
上村松園 「余齢初旅」
...その頃その木蔭(こかげ)なる土手下の路傍(みちばた)に井戸があって夏冬ともに甘酒(あまざけ)大福餅(だいふくもち)稲荷鮓(いなりずし)飴湯(あめゆ)なんぞ売るものがめいめい荷を卸(おろ)して往来(ゆきき)の人の休むのを待っていた...
永井荷風 「日和下駄」
...余は關西の旅行で甘酒と飴湯とを味つて...
長塚節 「旅行に就いて」
...飴湯のやうに甘く解けてしまはない...
長谷川時雨 「水色情緒」
...ビールの汗で体中を飴湯でも打っかけられたように...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...蕎麦はモリ、カケ八厘が相場、湯銭も大人八厘、八百屋乾物屋にもひとやま一袋八厘の札が見え、縁日の玩具屋前通りは八厘、そのほか夏の氷水、ところ天、冬の甘酒、飴湯まで、たいていは天保本位、銅貨の一銭より大きいだけに、欲のない連中はこの方へ手を出したが、とうとう明治の十九年限りで通用禁止、その後は全く古銭扱いだが、今見るとよくもこんな無器用な恰好の銭を調法がって持ち歩いたものだとつくづく感心...
山本笑月 「明治世相百話」
...柳の下蔭には飴湯や枇杷葉湯...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??