...飲みかけの盃を抛(ほう)り...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...飲みかけていた硝子盃(コップ)を電力遮断の悲哀なる焦慮で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...飲みかけのコップを彼の唇へ持って行った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...飲みかけてゐた湯呑を膝の上に引繰りかへした...
薄田泣菫 「茶話」
...飲みかけのアイスコーヒーのグラスもある...
太宰治 「正義と微笑」
...(野中) 乾盃! (ぐっと飲む)(奥田)(飲みかけて...
太宰治 「春の枯葉」
...一文なしのルンペンが来て酒を飲みかけて追つぱらはれた...
種田山頭火 「行乞記」
...スカートのくぼへ飲みかけたコーヒーを零(こぼ)した...
戸田豊子 「歩む」
...飲みかけた湯呑を口の端に持ち添えたまま...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...」と年増が飲みかけた盃の手を留めて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...茶を飲みかけてゐた妻の花子が...
永井荷風 「来訪者」
...」女は餉台の上に飲みかけの茶をこぼし...
長與善郎 「青銅の基督」
...飲みかけの茶碗を持ち上げた...
原民喜 「閑人」
...珈琲を飲みかけていた主人が私の方へ顔を向けて微笑(ほほえ)みかけながら「ゆうべはよく眠れたか?」と英語で訊(き)いた...
堀辰雄 「旅の絵」
...すぐ飲みかけたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...一ト口がぶと飲みかけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...争ッて飲みかける...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飲みかけで失礼だが」「これは――」すぐ手を出して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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