...暮れの飯米(はんまい)もねいのに...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...内藤(ないとう)家からも飯米を与えるが...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...やつと宿銭と飯米とを貰つて帰つてきた...
種田山頭火 「行乞記」
...今日の支出は、――木賃二十五銭、飯米五合、たばこ四銭、端書六銭、酒代十銭、……伊佐は風流な町だ、山あり田あり、鶯が鳴き不如帰が鳴く、狼が出るかも知れない、沙漠のやうに石灰工場の粉が吹き流れてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...米八合渡して(内五合は飯米)不足金二十銭払った...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...右の納屋の前の大きな柿の木の下でおばあさんが豚の飯米をつくっていた...
壺井栄 「大根の葉」
...それは自家の飯米(はんまい)を分けてくれたのでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大工は一日工料四匁二分飯米料一匁二分をうく...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫婦に小児一人の飯米三斛(こく)五斗四升...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...飯米差押え一カ年禁止の運動に軍部の助力を要望しているという...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...年貢としては明応五年に飯米三俵の収入があったほかに何もわからぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...和助は飯米や日用品を買ひに村へ來た時に...
正宗白鳥 「避病院」
...飯米買ふ金もなぐて...
三好十郎 「妻恋行」
...飯米をケシネといふ語は既に行はれなくなつて...
柳田國男 「食料名彙」
...毎日炊事に際して一握みづゝの飯米を別にのけて置く風習があつたといふ(山口縣阿武郡)...
柳田國男 「食料名彙」
...ケシネツツキ飯米を貯蔵用に精げておくことをケシネスル(久留米方言考)...
柳田國男 「食料名彙」
...かねて飯米の為に大量を調合しておく場合の名らしい...
柳田國男 「食料名彙」
...飯米から茶漬の茶まで気をつけるのが本格...
山本笑月 「明治世相百話」
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