...飯倉(いいくら)にある幽蘭(ゆうらん)女学校というのに通わせる事にした...
有島武郎 「或る女」
...飯倉質屋へでも持って行け...
大杉栄 「獄中消息」
...明治の初年に多少の刪補を加へたものが東京市麻布区飯倉五丁目の山口屋書店より出版になつてゐる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それで弁当だけは飯倉から遠回りをすることになっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...道を人に問いながら飯倉八幡宮の裏手から我善坊ヶ谷(がぜんぼうがたに)の小径(こみち)を歩み...
永井荷風 「枇杷の花」
...飯倉か巴町(ともゑちやう)の弓師に見せて來るがいゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出入の植木屋で飯倉に住んで居る專次といふ者の女房に預け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飯倉方もと飲食店主向井清吉(四八)は自分の部屋に内縁の妻...
林芙美子 「浮雲」
...「お糸さまは飯倉のお長屋に押籠(おしこ)めなっていられたのだそうですが...
久生十蘭 「鈴木主水」
...一飯倉の西にあたる麻布勝手ヶ原は...
久生十蘭 「ひどい煙」
...悠々と地下を漫歩して飯倉から芝新堀まで行き...
久生十蘭 「魔都」
...飯倉(いいくら)の方に相当の売家(うりや)を捜出(さがしだ)して略(ほぼ)相談を極(き)めようとするときに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...麻布の飯倉片町に居を移して...
堀辰雄 「花を持てる女」
...「夜明け前」を七年かかって飯倉でかきましたものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「東市正(いちのかみ)(兵部の子)を飯倉の中屋敷へ移す」――では...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(飯倉(いいぐら)か――桜田か――いや白金の下屋敷が...
吉川英治 「無宿人国記」
...新片町(しんかたまち)や飯倉片町の家は...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...飯倉片町の借家をただ外から見ただけの人には...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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