...飯倉(いいくら)にある幽蘭(ゆうらん)女学校というのに通わせる事にした...
有島武郎 「或る女」
...それで弁当だけは飯倉から遠回りをすることになっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...飯倉(いいぐら)か巴町(ともえちょう)の弓師に見せて来るがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出入の植木屋で飯倉に住んで居る專次といふ者の女房に預け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飯倉台の崖の上に立った邸(やしき)なので...
野村胡堂 「死の舞踏」
...彼女が頼みにして来た姉の家は麻布(あざぶ)飯倉(いいくら)の風月堂という菓子舗(かしや)であった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...弱まりきった彼女はまた飯倉の姉の家にかえってきた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...飯倉(いいくら)の方に相当の売家(うりや)を捜出(さがしだ)して略(ほぼ)相談を極(き)めようとするときに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...麻布の飯倉片町に居を移して...
堀辰雄 「花を持てる女」
...私の母しげが長女として生れたのはその飯倉であった...
堀辰雄 「花を持てる女」
...それにしても飯倉はひどかったからなあ...
水上滝太郎 「果樹」
...「夜明け前」を七年かかって飯倉でかきましたものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飯倉邊の質屋さんの主人が落したらしいやうで――と聞かされて...
吉川英治 「折々の記」
...――はるか西方に豊島(としま)ヶ岡や飯倉(いいぐら)の丘陵(後の芝公園附近の高台)が半島のような影を曳(ひ)いて望まれ...
吉川英治 「平の将門」
...(飯倉(いいぐら)か――桜田か――いや白金の下屋敷が...
吉川英治 「無宿人国記」
...新片町(しんかたまち)や飯倉片町の家は...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...「そういう自分は未だに飯倉の借家住居で...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...飯倉片町の借家をただ外から見ただけの人には...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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