...手についてる御飯つぶを着物ではらい落としながら...
有島武郎 「火事とポチ」
...ポケット小僧は、さっき御飯のかたまりをかくしておいたところへ、ころがっていき、あごを使って板ぎれをとりのけると、しばられた胸を、御飯のかたまりの上に押しつけて、なわに、御飯つぶを、じゅうぶんになすりつけました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...床に残った御飯つぶは...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...御飯つぶは、胸のなわに、じゅうぶんこすりつけてあるので、御飯つぶだけを食べるわけにはいきません...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...お母さんがこぼしたご飯つぶを克ちゃんが見つけてなあ...
壺井栄 「大根の葉」
...僕にすぐ歸るつて云つたよ‥‥」「御飯つぶをちらかさないでおあがんなさい...
林芙美子 「濡れた葦」
...どこにもご飯つぶなんかこぼれていない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...御飯つぶが散らかっていた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...今では御飯つぶ以外のものをやっても喰べないという...
矢田津世子 「茶粥の記」
...指の飯つぶを舐(な)めながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...雨水の中に飯つぶが白くふやけているのと...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを御飯つぶでお櫃(ひつ)のふたへ貼っておいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――極道なあの子の義理の父親が、幾日も家をのぞかぬため、あわれ物乞いにもなりかねて、人様には人なみに喰べた顔を装(よそお)いながら、飯つぶはおろか、塩気を溶いた湯のほかは、あの子の腹に糧(かて)らしい糧の入っていない日が、ああ、それはもう、幾日幾日もあったものぞよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...だいぶ飯つぶがこぼれていると思うたら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ふやけた飯つぶの交(ま)じっている汚水を撒(ま)きちらした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お飯櫃(ひつ)や釜底の御飯つぶを流し元で掬(すく)った物が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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