...十月三日晴、飫肥町、橋本屋(三五・中)すこし寝苦しかつた、夜の明けきらないうちに眼がさめて読書する、一室一燈占有のおかげである、八時出立、右に山、左に海、昨日の風景のつゞきを鑑賞しつゝ、そしてところ/″\行乞しつゝ風田といふ里まで、そこから右折して、小さい峠を二つ越してこゝ飫肥の町へついたのは二時だつた、途中道連れになつた同県の同行といつしよに宿をとつた...
種田山頭火 「行乞記」
...休んでゆかう虫のないてゐるこゝで一椀の茶をのみほして去る子供ら仲よく遊んでゐる墓の中大魚籃(ビク)ひきあげられて秋雨のふる墓が家がごみ/″\と住んでゐるすげない女は大きく孕んでゐたその音は山ひそかなる砂ふりしくけふのつれは四国の人だつた暮れの鐘が鳴る足が動かなくなつた十月四日曇、飫肥町行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
...小鳥いそがしく水浴びる朝日影・秋が来た雑草にすわる子供握つてくれるお米がこぼれます八月十五夜は飫肥...
種田山頭火 「行乞記」
...――飫肥では弐十八銭...
種田山頭火 「行乞記」
...偉大な思想は僕を飫(えんよく)させる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...油津の港へつきて更に飫肥にいたる...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...日向国飫肥(おび)の人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学者以飫也...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...だんだん飫肥(おび)藩で任用せられるようになったので...
森鴎外 「安井夫人」
...藩の学校が飫肥(おび)に遷(うつ)されることになった...
森鴎外 「安井夫人」
...六十五になる滄洲翁は飫肥の振徳堂(しんとくどう)の総裁にせられて...
森鴎外 「安井夫人」
...安井家は飫肥の加茂(かも)に代地をもらった...
森鴎外 「安井夫人」
...もと飫肥外浦(おびそとうら)の漁師であったが...
森鴎外 「安井夫人」
...飫肥藩では仲平を相談中(そうだんちゅう)という役にした...
森鴎外 「安井夫人」
...飫肥吾田村字星倉(おびあがたむらあざほしくら)から二里ばかりの小布瀬(こふせ)に...
森鴎外 「安井夫人」
...須磨子は三年前に飫肥(おび)へ往ったので...
森鴎外 「安井夫人」
...「日向国飫肥(おび)領の山中にて...
柳田国男 「山の人生」
...日向飫肥(ひゅうがおび)の城主...
吉川英治 「新書太閤記」
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