...船が揺れると食慾の出る僕は...
石川欣一 「比島投降記」
...その幼虫の丈夫な食慾の為めに非常に力あるものなのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...疲れると早く食慾が出る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...島で馬車を寄せて食事をしようとしましたが船の醉は食慾を封じてしまつて居りました...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...いわば食慾に於ける淫乱である...
太宰治 「如是我聞」
...食慾は十分に旺盛のようである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そして食慾はいつも私を無言にする...
谷譲次 「踊る地平線」
...日本料理は明るい所で白ッちゃけた器で食べては慥かに食慾が半減する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...不思議ナコトニ食慾ト睡眠ト便通トハ至ッテ満足ニ行ッテイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...閑雅な食慾松林の中を歩いてあかるい氣分の珈琲店(かふえ)をみた遠く市街を離れたところでだれも訪づれてくるひとさへなく松間の かくされた 追憶の 夢の中の珈琲店(かふえ)である...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...食慾と性慾! 私は泣きたい気持ちで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...何百万人かの食慾を奪ってしまったわけだが...
久生十蘭 「海難記」
...取るに足りない食慾の不滿を生じる場合があつたとしてもですな...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...渇いた食慾は切に其を思ふ...
三島霜川 「昔の女」
...食慾がお出になったのは何よりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月になってからはお食慾(しょくよく)が減退してお顔色も悪くおやつれが見えるようになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょうどあの食物がきたなく盛られる時、食慾を減じ、したがって営養(えいよう)をも減ずるのと同じなのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...近頃メッキリ食慾のないらしい丘子は...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
便利!手書き漢字入力検索