...食慾は不思議になくなっていたけれども...
有島武郎 「親子」
...その食慾は、穏やかな木の葉簇(はむら)に俄雨(にわかあめ)が降りそゝぐやうな音が彼等の顎から起る位に荒い...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...食慾は十分に旺盛のようである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そして食慾はいつも私を無言にする...
谷譲次 「踊る地平線」
...発育盛りの年頃にしては前から食慾が旺盛(おうせい)でないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...食慾こそは最初の...
種田山頭火 「其中日記」
...食慾が少しも無いということは殆んどなかったのが...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...「食慾はどうだい?」「さっぱりおありになりませんの...
豊島与志雄 「二つの途」
...食慾が非常に減ったり...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...その手の甲はわつぷるのふくらみでその手の指は氷砂糖のつめたい食慾ああ この食慾子供のやうに意地のきたない無恥の食慾...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...九太と連れ添っていた時のような食慾はなかった...
林芙美子 「帯広まで」
...甘いものへの私の食慾は...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...われわれの食慾を減退させるようなことなら...
久生十蘭 「海難記」
...食慾が起らないものを無理に食べさす必要はないのではないかと思っている...
古川緑波 「駄パンその他」
...食物は海と山との調味豊かな品々が時に従って華やかな色彩で食慾を増進させた...
横光利一 「花園の思想」
...鰻の駅弁の美しい鉢を眺め食慾を覚えているころだと彼は思った...
横光利一 「旅愁」
...「麦餅(ばくへい)が食いたいな」と食慾をつぶやいたりして...
吉川英治 「親鸞」
...盛んな食慾が彼女の退屈を忘れさせる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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