...それが食い物に見えて...
梅崎春生 「腹のへった話」
...これはいわば外から浅草へ遊びにくる人たちのための食い物屋で...
高見順 「如何なる星の下に」
...食い物も乳幼児むきに軟らかく煮て与えてやったし...
太宰治 「畜犬談」
...この節は牛も食い物が悪いと見えて...
豊島与志雄 「聖女人像」
...ペテンも食い物である...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾日もの食い物をむすびにして腰につるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ食い物ばかりではない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...馭者台に陣取ったセリファンも何か自分の食い物を衣嚢(かくし)へねじこむと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...三日目に食い物にありついたんだからねえ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...大衆的な某誌は、その反動保守的な編輯方針の中で、色刷り插絵入りで、食い物のこと、悲歎に沈む人妻の涙話、お国のために疲れを忘れる勤労女性の実話、男子の興味をそそる筆致をふくめた産児制限談をのせて来た...
宮本百合子 「合図の旗」
...次々と更に刺戟の強い食い物をあさる...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...食い物に目をつけると言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上方へいって悪い食い物にでもあたったんだろう」「そんなところだろう」六はおとなしく微笑した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「捕虜に食わせる食い物なんて...
横光利一 「夜の靴」
...食い物は贅沢(ぜいたく)ざんまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...食い物の多い所とほぼ知れている...
吉川英治 「茶漬三略」
...よう食い物を嗅(か)いで来おるでな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...食い物は何が好きだとよく聞かれますがね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
便利!手書き漢字入力検索