...血も肉も食いつくされるからだである...
芥川龍之介 「偸盗」
...『頭目はどこにいる』と食いつくようにいうんです...
海野十三 「少年探偵長」
...Wurst Schnappen は頭上につるした腸詰めへ飛び上がり飛び上がりして食いつく遊戯である...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...持米を売り払ったり食いつくして了ったりしている全国の貧農民(ブルジョアジーは之を農村というロマンティックな名で呼んでいるが)にとっては...
戸坂潤 「社会時評」
...居酒屋にあったわずかな食物をすぐに食いつくしてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の心身を自ら食いつくす方が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...慣れてるから食いつくものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...とにかく釣りあげられるまではエサに食いつくからだ...
火野葦平 「ゲテ魚好き」
...北方の海には氷が張りつめた食物がなくなった章魚(たこ)はおのれの足を食いつくした春四月まだ雪は南樺太の野を埋めている人夫(たこ)は前借金二十五円にしばられて鉄道工事現場へ追い込まれたへばりついた大雪の残りが消えたドロ柳があおい芽をふいた流氷が去った海岸に鰊(にしん)が群来(くき)たけれど オホーツク嵐は氷の肌の様に寒いや伐材だ切取りだ 低地へは土を盛れ岩石はハッパで砕けさあ...
広海大治 「章魚人夫」
...戻ってきて食いつくんだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...すっかり食いつくしてしまっていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...すべてを ab ovo(始めから)に始めるために過去を食いつくしてしまわなければならない...
三木清 「語られざる哲学」
...彼はさっそく食いつく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの意志があまりに強い欲望をもって食いつくほかのあらゆる機会においても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...オルガは彼の肩口へ食いつくと...
横光利一 「上海」
...彼の眼は食いつくようにかがやいた...
吉川英治 「私本太平記」
...……食いつく犬には...
吉川英治 「私本太平記」
...食いつくのか」「口惜しいっ……...
吉川英治 「無宿人国記」
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