...相島は井田がフラウ・ゾルゲの飜譯に着手しようとして居るのを知つて居る...
有島武郎 「半日」
...私は掌を飜す...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...デキショナアリヨムという日本の単語をいちいちロオマンの単語でもって飜訳してある書物と...
太宰治 「地球図」
...ボツカシオの飜案だの...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...垂れたズツクを飜して吹く...
長塚節 「商機」
...黒い上げ汐の上をペラ/\と撫で来る冷風のみが灯りを点けた幾十の苫舟(とまぶね)を玩具のやうに飜弄してゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...人の惡いお駒に飜弄(ほんろう)されて居たことが判つた位のものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乾鮭(からしやけ)のやうな娘のお豊は身を飜(ひるがへ)して自分の部屋へ入つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翩飜(へんぽん)として舞つて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本語の飜譯がある限り...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...極力気もちを飜がえさせようとしました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...失職したから映畫の飜譯でもやらせてもらえまいか...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...我国でも読売新聞が其文法を飜訳して附録にして出したことがあるから或は研究した人もあるでせう...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...おそらく街々の角なみに「艦隊入港」の歡迎旗を飜す眞夏の微風に...
牧野信一 「緑の軍港」
...インドも反旗を飜し独立を企だてゝ居る...
槇村浩 「世界大戦の後」
...日本に飜譯化されて私の頭に映るのであつた...
正宗白鳥 「雨」
...飜訳(ほんやく)かの如き感じがする...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...飜弄するために書いた無意味な漫文とも考えられるという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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