...彼は思はず身を飜(ひるがへ)して...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...飜譯は平民社の諸氏...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...上げたる手にて飜(ひるがえ)る...
泉鏡花 「活人形」
...渚(なぎさ)に飜(かえ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...木の葉のように飜弄(ほんろう)せられるシグナルでありました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...飜って、支那洪水説話を見るに、茲に列挙せし特色の一つも、其中に存ずることなし...
高木敏雄 「比較神話学」
...秋成の蛇性の婬は『西湖佳話』の飜案であるという事は今もいったが...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...その違つた時代に支那で之を飜譯したのである...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...われは西洋の小説を読みその作家の生活を想像し飜(ひるがえ)つてわが日本の現在を目撃する時常に不可思議の思なくんばあらず...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...其処へ藤色の大振袖を飜した怪異が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...飜譯出來る佛蘭西語の本を誇つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...僕の言葉にそれを飜譯すると...
堀辰雄 「端書」
...又飜訳書を読んで自ら足れりとする粗漏なる学者に誤られむことを憂へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その紅茶色の雲の中から併列して迸(ほとばし)る仏軍の砲火の光りが太陽色にパッパッパッと飜って見える...
夢野久作 「戦場」
...私の生命までも飜弄すべく屍体を仮装させられたもの……という可能性が生れて来るではないか...
夢野久作 「暗黒公使」
...華やかなる袖を飜(ひるがえ)し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...登場俳優を片端(かたっぱし)から生死のドタン場にまで飜弄しようとしている運命の魔神の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...襯衣(しやつ)の下から迄コンフエツチがほろほろと飜(こぼ)れて部屋中に五色(しき)の花を降らせた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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