...つと地獄絵の裳(もすそ)を飜(ひるがへ)して...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...「飜然(ほんぜん)と心を改めた...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...リットンやスコットの飜訳小説が続出して歓迎され...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その時分またビェリンスキーの美論の一部を飜訳した事があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...訳者の他のすべての飜訳におけると同様に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その細君の笑つて涙を飜(こぼ)す様子が如何にも可哀らしかつたので...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...飜訳の原稿や五六通の書信を片付けたり...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...サンスクリツトの飜譯について...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...「現代小説よりも飜訳がお好きなんですか...
永井荷風 「来訪者」
...其処へ藤色の大振袖を飜した怪異が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...急に身を飜えして茶の間へ駆け込むと...
久生十蘭 「魔都」
...この書には日本の飜刻版がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...此の飜譯は歐羅巴の學者の間に非常に持囃され...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...飜訳の代をばエリスに預けつ...
森鴎外 「舞姫」
...だからそういう經驗はどうにかして物理的な言語に飜譯することができなければ科學の對象とはならないという説をなす人々がある...
矢田部達郎 「心理學」
...私の生命までも飜弄すべく屍体を仮装させられたもの……という可能性が生れて来るではないか...
夢野久作 「暗黒公使」
...あなたの天才的頭脳に飜弄(ほんろう)されて...
夢野久作 「一足お先に」
...紅紫の花が飜(こぼ)れる...
吉江喬松 「霧の旅」
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