...翩々として京洛に飜るや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ひらりと金色(こんじき)に飜って落ちたのは鮒(ふな)である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...その時分またビェリンスキーの美論の一部を飜訳した事があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...飜訳篇、第十六巻を、ひらいてみましょう...
太宰治 「女の決闘」
...一 飜案の時代明治の文学は、飜案の時代、飜訳の時代だと言へる...
田山録弥 「明治文学の概観」
...芳枝さんがぱっと身を飜えして逃げ出すとたんに...
豊島与志雄 「潮風」
...正夫は一瞬、身を飜えすと、駆け出して行って、窓の穴から外へ飛び出してしまう...
豊島与志雄 「囚われ人」
...自らまとめて飜訳したものである...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...論説を飜訳して」『政治一班』という雑誌として...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...身を飜(ひるがへ)して逃げ出さうとするのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その自白を飜すかも知れぬという事を考えて居たのです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...この俺をさんざん飜弄しつくしたこの女と又...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...近いうちに詩の雜誌として再刊することになつてゐる「四季」のために飜譯しかけてゐる「M・L・ブリッゲの手記」は...
堀辰雄 「「スタヴロギンの告白」の譯者に」
...こつこつと例の飜譯ものにかゝつてしまふあなたの後姿を...
水野仙子 「道」
...武太夫の体は飜筋斗(もんどり)を切って...
山本周五郎 「松林蝙也」
...私は急に身を飜すと...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...飽く事なき飜弄を続行中にも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その拠り所がヤジローの飜訳した教義書であるということにもよるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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