...飛ぶ悪魔夜更けといっても...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...陸や船が両側で飛ぶように動き出した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一方は翰(ふで)を揮う飛ぶが如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ウラニウムの原子核に遅く飛ぶ中性子を当てると...
永井隆 「長崎の鐘」
...延年(えんねん)の舞へ飛ぶのか知らん……と道庵が戸惑いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...のみならず蝉は飛ぶものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ゆらりゆらりと飛ぶのでした...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...(こんな風に、夫も生きかえってくれれば……)そう思うと、そんな気がして、宙を飛ぶように、病院へ走って帰る...
火野葦平 「花と龍」
...路上に飛んでゆく藁(わら)くずはただ飛ぶ藁くずである...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...二本(ふたもと)の梅に遅速を愛すかな麓(ふもと)なる我蕎麦存す野分かなの「愛すかな」「存す野分」の連続の如き夏山や京尽し飛ぶ鷺(さぎ)一つの「京尽し飛ぶ」の連続の如き蘭夕(ゆうべ)狐のくれし奇楠(きゃら)を(たか)んの「蘭夕」の連続の如き...
正岡子規 「俳人蕪村」
...虎の駛(はや)く走るを箭の飛ぶに比べたるに因るならんという...
南方熊楠 「十二支考」
...蜻(とんぼ)や蝉(せみ)が化し飛ぶに必ず草木を攀(よ)じ...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ飛ぶことも歩くこともできません...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...空を飛ぶ折とは感情が別なのかも知らぬが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...激越な調子で外へ洩れて飛ぶ...
吉川英治 「剣難女難」
...西へ素ッ飛ぶことになった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...声をかけあわせながら韋駄天(いだてん)と宙(ちゅう)を飛ぶ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...白昼、大勢の観客を前にして、空を飛ぶ時、フト浮んだ、あの葉子の顔を発端として、絶対に見える筈のない「指環」の発見...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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