...飛び切りの沈(ぢん)の匂である...
芥川龍之介 「好色」
...飛び切り新しい仕立ての着物をひらめかせて...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...当時としては飛び切りハイカラな...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...それは飛び切りのトリックだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...次の汽車便で飛び切りの品がはいるはずですと...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...当時一個の木彫りで百五十円という価格は飛び切りで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...われ/\の人工的生活のプリズムを通して飛び切り清浄な恋――時としてプラトニック・ラブと云ったような形式をとって現われてきます...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...無類飛び切り上等の職業ともなるし...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...茶碗蒸し等に至りては世界第一美味の飛び切りとて評判を得(う)ることなるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...山野の臭いこと飛び切りの芸に手が来る始末だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...すなわち鏡を捧げた功徳で発願通り飛び切りの別嬪(べっぴん)に生まれるが...
南方熊楠 「十二支考」
...八坂入彦皇子(やさかのいりびこのみこ)の女(むすめ)弟媛(おとひめ)は無類飛び切りの佳人なり...
南方熊楠 「十二支考」
...三字ついに後世美人を賦して俑(よう)と為す〉とあれば飛び切りの代物だ...
南方熊楠 「十二支考」
...社交界でも飛び切りにリファインされた...
夢野久作 「奥様探偵術」
...英国出来(でき)の飛び切りっていうのをサア...
夢野久作 「支那米の袋」
...これは世にも稀(まれ)な上等飛び切りの紅玉(ルビー)で...
夢野久作 「白髪小僧」
...別に何てこともないんですが……あの……向うの特別室ですね」「ハア……舶来の飛び切りのリネンのカーテンが掛かって...
夢野久作 「一足お先に」
...ここに只一つ無類飛び切りの謡曲好きに出会(でくわ)して...
夢野久作 「謡曲黒白談」
便利!手書き漢字入力検索