...飛び付くやうに戸口を目ざして進み...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分は檻の中の獅子が投げ込まれた肉片に飛び付くやうに勢ひよく手を伸してそれを掻き集めて胸の下に引寄せた...
千家元麿 「自分は見た」
...おそらくドローレスは電話に飛び付くであろうから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「出て下さい……スグに出て! 紳士のくせに鍵を破ってはいって来るなんて! 何という見下げ果てた!陋劣(ろうれつ)な……」舌打ちしながら妻は両手で飛び付くように呼鈴を押した...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...人民は飛び付くやうに近寄つて来て祝福を求める...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...飛び付くほどの良いレコードはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...斯うなればお前の世話になるものか」花房一郎の方の「足の勇」が飛び付く暇もなく...
野村胡堂 「死の予告」
...それではお嬢様が可哀想――」飛び付くように若い手代...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それではお孃樣が可哀想――」飛び付くやうに若い手代...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「畜生ッ」飛び付く八五郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに下からでは飛び付く工夫もあるまい――だが念のために縁側から踏臺をして欄間の敷居を見てくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棺に飛び付く人達の中に交つたのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬七親分が飛び付くやうに襟首を取つて引つ立てましたよ」「何を穿いて居た」「素足にひどく長刀(なぎなた)になつた草鞋(わらぢ)でしたよ」「その幽澤は何處に居るんだ」「金杉新田の庵室に居ますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢庭に夫に飛び付くと...
牧野信一 「蝉」
...逃ぐる足許へ飛び付く」とある...
南方熊楠 「十二支考」
...蛙など蠅の影を見てしきりに飛び付く...
南方熊楠 「十二支考」
...耳に飛び付くようなベルや警笛の音を喰らわせられる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...直ぐに飛び付くように金兵衛の素行調べに移った訳だが...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
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