...彼女は飛び上がる...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...銃の台が時々脛(すね)を打って飛び上がるほど痛い...
田山花袋 「一兵卒」
...不意に飛び立って水面をすれすれに飛びながら何かしら啄(ついば)んでは空中に飛び上がる...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...蚤が飛び上がる事の出来るくらいの高さに吊したのではやはり感ずるが...
寺田寅彦 「話の種」
...それもやはり偽りの所作ではありませぬかな」「お聖人様! どうぞお手を接吻させてくださいませ」フョードル・パーヴロヴィッチはぴょんぴょんと飛び上がると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...十尺(しゃく)二十尺ほどもいきなり飛び上がるばかりでなく...
豊島与志雄 「彗星の話」
...飛び上がる方ももちろんかないませんでしたが...
豊島与志雄 「彗星の話」
...白い姿は階段を飛び上がる...
夏目漱石 「草枕」
...空気に触れても飛び上がるかも知れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...心臓の飛び上がる事は始終ある...
夏目漱石 「それから」
...彼は我慢して車台に飛び上がるのを差し控えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...己(おの)れを忘れて飛び上がる連中がはなはだ少なくない...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼は飛び上がるたびごとに...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...博士邸へ配達する牛乳が二合増えたことがわかった時は飛び上がる程うれしかったよ...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...ヘイありがとうござんす」ピョーイと素頓狂(すっとんきょう)に飛び上がると...
正岡容 「小説 圓朝」
...なんだお前さんは」飛び上がるように身体をかがめて...
正岡容 「寄席」
...陸に引き上げてあった船が飛び上がる様子なので...
武者金吉 「地震なまず」
...二、三度首を沈めて、「おのれッ」と、飛び上がると、雲霧は、「蹴落すぞッ」と叫んだ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
便利!手書き漢字入力検索