...漢詩に「桂馬飄逸」という表現がある...
...飄逸にして且活躍を好む其心は...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...飄逸(へういつ)洒落(しやらく)にしてよく人に愛(あい)せらる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ひとしきり飄逸な歌を唱つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...どこか世間をはなれたような飄逸(ひょういつ)なところのある点でいちばん父の春田居士(しゅんでんこじ)の風貌(ふうぼう)を伝えていたのではないかと私には思われる...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...近頃四谷に移住(うつりす)みてよりはふと東坡(とうば)が酔余の手跡(しゅせき)を見その飄逸(ひょういつ)豪邁(ごうまい)の筆勢を憬慕(けいぼ)し法帖(ほうじょう)多く購求(あがないもと)めて手習(てならい)致しける故唐人(とうじん)が行草(ぎょうそう)の書体訳もなく読得(よみえ)しなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...この先生が飄逸(ひょういつ)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...飄逸(ひょういつ)の趣(おもむき)は...
夏目漱石 「草枕」
...島人から村長さんと名づけられているほどのんきで飄逸(ひょういつ)な...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...あの飄逸(ノンシャラン)な王様が...
久生十蘭 「魔都」
...奇体な飄逸味と溢るゝばかりの熱情を持つた化物のやうな弁士ではありませんか...
牧野信一 「「風博士」」
...次にはかっぽれの活人形(いきにんぎょう)のような飄逸(ひょういつ)な姿で踊りあがり...
牧野信一 「鬼涙村」
...飄逸な掛声で音頭をとつても...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...いかにも飄逸な筆を揮つてゐた...
牧野信一 「風流旅行」
...如何にも飄逸な皮肉な男でもあるかのやうなつもりで...
牧野信一 「妄想患者」
...あれだけの飄逸があろう?この日は昼席の有名会で...
正岡容 「寄席行燈」
...同じく飄逸な至芸だったと聞く先代浪華軒〆友は八代目林家正蔵君とも盟友だった由であるが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...その画風は真に飄逸の点で天下一品...
山本笑月 「明治世相百話」
...飄逸(ひょういつ)な片岡源五右衛門が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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