...颶風の中に立てる参天の巨樹の如き概あり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ブラとブラとの鉢合せでは提灯屋(ちょうちんや)の店へ颶風(はやて)が吹込んだ様なものだ」「なんですか知りませんが...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...多分颶風(ぐふう)の中心が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...おそらくこの颶風は三日二晩くらいは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...たとえばはげしい颶風(ぐふう)があれている最中に...
寺田寅彦 「笑い」
...緑の海波かきみだす颶風の如くすさまじく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...颶風となりて濛々の沙塵の雲を空高く 335揚ぐる姿も斯くあらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...颶風が吹き来たって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...颶風のようなものが突然彼の頭に渦巻き去った...
豊島与志雄 「囚われ」
...聖なる颶風(ぐふう)の一息は飛びきたってその二人を貫通し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お角は颶風(つむじかぜ)のように身を起して...
中里介山 「大菩薩峠」
...難破船引揚業者(前々年の大颶風(ハリケーン)で湾内に沈没したままになっている軍艦二隻をアメリカがサモア政府に寄贈することになったので...
中島敦 「光と風と夢」
...本年六月十四日遠洋航海の途次同乘の船員數名と共に小笠原群島母島の測量に從事し颶風に遭ひて遂に悲慘の死を致す...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...欧羅巴と同じ様に疾風、暴風、颶風(ぐふう)、狂風が吹き、同じ様に驟雨(しゅうう)が降り、洪水が降り、同じ様に、一時は蘇生の想いをなし更に同じ様に、前に倍する焦熱に苦しめられてヤッと「日の入り」と云う休戦に助けられた...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...『この風はたしかに颶風(ぐふう)ですね...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...タッタ一つ恩人の顔だけを見て死にたいと憧憬(あくが)れ願っている……その超自然的な感情が裏書きする戦争の暴風的破壊が……秒速数百米突(メートル)の鉄と火の颶風(ぐふう)...
夢野久作 「戦場」
...大颶風(ぐふう)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...国民はこの政界の颶風(ぐふう)を切掛(きっかけ)に瞭然(はっきり)と目を覚し...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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