...颶風はここにわが漂浪の目醒に祝別す...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...3.今日午後パリの歴史に未だ曾て見られなかつた樣な物凄い颶風がパリを襲つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...たとえばはげしい颶風(ぐふう)があれている最中に...
寺田寅彦 「笑い」
... 275漫々として限りなき潮を下に瀝青の色を深めて寄する雲すごき颶風を誘ふ時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...イデーの山の高きより颶風一陣吹き送り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敵はさながら暗澹の颶風の如く胸壁を 375登りつゝあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...颶風の翼身に借りて征塵高く蹴たつれば脆く亂るゝマメリューク(三)奔るを逐ふて呼ぶ聲に四千餘年の幽魂は覺めぬ巨塔の墓の下...
土井晩翠 「天地有情」
...音響の颶風(ぐふう)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...稲妻のごとき剣の颶風(ぐふう)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その颶風(ぐふう)のうちにあらゆる打撃に身をさらした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お角は颶風(つむじかぜ)のように身を起して...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが細綱を横切つて水死人の幾人か後方(しりへ)にと流れて行つた……私としてからが浦々の乱れた髪に踏み迷ひ鳥も棲まはぬ気圏(そら)までも颶風((ぐふう))によつて投げられたらば海防艦(モニトル)もハンザの船も水に酔つた私の屍骸(むくろ)を救つてくれはしないであらう...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...颶風(ぐふう)以上の速度でなくてはならないと...
夏目漱石 「三四郎」
...欧羅巴と同じ様に疾風、暴風、颶風(ぐふう)、狂風が吹き、同じ様に驟雨(しゅうう)が降り、洪水が降り、同じ様に、一時は蘇生の想いをなし更に同じ様に、前に倍する焦熱に苦しめられてヤッと「日の入り」と云う休戦に助けられた...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...全欧州至るところに五彩(ごしき)の颶風(ぐふう)を捲(ま)き起さずにはおかなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...胸の中はまるで津波と颶風が一緒にやって来たような波立ちかた...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今にも一大颶風(ぐふう)が吹起りそうに見える...
二葉亭四迷 「浮雲」
...取って来い!」「何ッ」五体に颶風(ぐふう)を起して...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??