...時々やって来る颱風である...
石川欣一 「比島投降記」
...颱風で橋梁が流れたためでせうか...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...もし今夜にでも南海特有の大颱風(ハリケーン)が襲来したならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これは激烈なる颱風(タイフーン)の中心に無風地帯があり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...大正何年以来と云う猛烈な颱風(たいふう)が関東一帯を襲って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...マニラに於いて親愛なる蒔岡御令閨(れいけい)様今月は日本は颱風(たいふう)の多い月なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それまではこの世における颱風の存在などは忘れていたらしく見える政治界経済界の有力な方々が急に颱風並びにそれに聯関した現象による災害の防止法を科学的に研究しなければならないということを主唱するようになり...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...この新旧二つの例はいずれも颱風として今度のいわゆる室戸颱風に比べてそれほどひどくひけをとるものとは思われないようである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...出来上がった颱風が二十四時間後に強くなるか弱くなるか...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...颱風が吹いても地震が揺(ゆす)ってもびくとも動かぬ殿堂が出来たのである...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...恰も颱風の中心みたいに...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その颱風の去つた方向に稲の穂は悉く靡き...
原民喜 「廃墟から」
...颱風の名残りの雲が影を落しながら動いていた...
久生十蘭 「ノア」
...ダイナ颱風などはどこ吹く風といった顔で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...関西には颱風があり...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...七月十七日田辺孝次雪のしたより燃ゆるものかぜに乗り来ていつしらずひかりゆく春秋ふかめ燃ゆるもの自分は五月ころから原稿をまとめ初めて七月十二日の大颱風が都の空をおそうた夕方に総ての仕事を終つた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...颱風の眼にも似て...
吉川英治 「折々の記」
...こんどの伊勢湾颱風では...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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