...颱風(たいふう)の何十倍かも大きいような大風雨なども起ったり...
海野十三 「火星兵団」
...しからば颱風の中心はどの方角にあるか...
海野十三 「新学期行進曲」
...颱風で橋梁(きょうりょう)が流れたためでしょうか...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...それがきのふ午後になつて颱風が過ぎ去つて了つたのであらう...
高濱虚子 「二百二十日」
...其が斯のやうに颱風の過ぎ去つた後の空の色は丁度朝鮮滿洲のあたりで見る如き全く水蒸氣を拂拭し去つたほんたうの紺碧の空を眺め得るやうな心持がするのである...
高濱虚子 「二百二十日」
...大正何年以来と云う猛烈な颱風(たいふう)が関東一帯を襲って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「颱風ガ来ルト困リマスカラ本日ノ鍼ハ休マセテ戴キマス」トノコト...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...颱風の余波が吹きまくつた...
種田山頭火 「松山日記」
...ある時颱風(たいふう)の話からそのエネルギーの莫大なこと...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...日本書紀時代における遣唐使がしばしば颱風のために苦しめられたのは事実であるらしい...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...共に丁度颱風の時期に当っていたことはよく知られている...
中谷宇吉郎 「雑記」
...この海域の颱風のすごさを知っているのだろうかと...
久生十蘭 「ノア」
...雨春と冬との変りめ生暖い二月の天地を濡し吹きまくる颱風...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...七月十七日田辺孝次雪のしたより燃ゆるものかぜに乗り来ていつしらずひかりゆく春秋ふかめ燃ゆるもの自分は五月ころから原稿をまとめ初めて七月十二日の大颱風が都の空をおそうた夕方に総ての仕事を終つた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...あのS・O・S小僧が颱風(たいふう)や...
夢野久作 「難船小僧」
...いつその颱風路を急角度に変えないものでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで颱風来(たいふうらい)のようである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...颱風で船を破損し...
和辻哲郎 「鎖国」
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