...颱風の中心を指(さ)す...
海野十三 「新学期行進曲」
...大正何年以来と云う猛烈な颱風(たいふう)が関東一帯を襲って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...颱風十四号イヨ/\接近...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...遺憾ながらまだ颱風の深度対頻度の統計が十分に出来ていないようであるが...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...そのように少なくも二千年かかって研究しつくされた結果に準拠して作られた造営物は昨年のような稀有の颱風の試煉にも堪えることが出来たようである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...颱風のような複雑な現象の研究にはなおさら事実の観測が基礎にならなければならない...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...いわゆる颱風(たいふう)なるものが三十年五十年...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...あれ/\て末は海行野分哉 猿雖七百三十ミリメーターの颱風中心は本邦を斜斷して大平洋へ拔けた...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に抛物線(ほうぶつせん)形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...恰も颱風の中心みたいに...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その時刻を巧くとらえて、人工降雨術をほどこせば、颱風の原動力は、赤児のうちに、雨となって消えてしまう...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...それが一度の颱風で消しとぶばかりでなく...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...その颱風の去つた方向に稲の穂は悉く靡き...
原民喜 「廃墟から」
...颱風の名残りの雲が影を落しながら動いていた...
久生十蘭 「ノア」
...ダイナ颱風が本土を襲い...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...唐津(からつ)港あたりに颱風を避難したのだろうと思い乍ら窓から覗いた彼の鼻先に...
牧逸馬 「上海された男」
...颱風の前に草木もないような勢いだった...
吉川英治 「三国志」
...こんどの伊勢湾颱風では...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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