...折から九月下旬の颱風季で...
石川欣一 「比島投降記」
...もし今夜にでも南海特有の大颱風(ハリケーン)が襲来したならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ある時颱風(たいふう)の話からそのエネルギーの莫大なこと...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...同時に満洲の方から現われた二つの副低気圧と南方から進んで来た主要颱風との相互作用がこの颱風の勢力増大に参与したように見えるのであるが...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...弘安四年に日本に襲来した蒙古(もうこ)の軍船が折からの颱風のために覆没(ふくぼつ)してそのために国難を免れたのはあまりに有名な話である...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...これは立派な颱風であったらしい...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に抛物線(ほうぶつせん)形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...魯艦が修理のため航中颱風に遭つて沈沒したとき...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...恰も颱風の中心みたいに...
豊島与志雄 「憑きもの」
...百姓一揆の颱風(たいふう)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その颱風の去つた方向に稲の穂は悉く靡き...
原民喜 「廃墟から」
...ラジオは昼間から颱風(たいふう)を警告していたが...
原民喜 「廃墟から」
...また颱風が来たら...
久生十蘭 「ノア」
...唐津(からつ)港あたりに颱風を避難したのだろうと思い乍ら窓から覗いた彼の鼻先に...
牧逸馬 「上海された男」
...颱風の目をおもわせるようなひそまりをたたえ...
吉川英治 「私本太平記」
...いつその颱風路を急角度に変えないものでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...日ごろ見なれたそこの仁王門は颱風(たいふう)の跡みたいに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まるで颱風来(たいふうらい)のようである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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