...平原の上を颯爽と走る、青い空に映える一本木がある...
...彼は壮齢の大木のように颯爽と歩いていた...
...近衛兵隊員は、身長が高く颯爽とした立ち振る舞いが求められる...
...彼は鉄馬に跨って、颯爽と通り過ぎた...
...わきごしを使って、颯爽と駆け抜ける侍を見た...
...出征軍人山中貞雄は不動の姿勢で颯爽――という字を張りこみたいところだが...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...ジャンヌ・ダルクのように颯爽(さっそう)として...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...胡瓜がしつかりつかんでゐる番茶濃きにもおばあさんのおもかげ・柿の花のぽとりとひとりで・てふてふうらからおもてへひらひら街が灯つた青葉を通して遠く近く入浴して心気颯爽...
種田山頭火 「行乞記」
...実に悲しくも滑稽(こっけい)にして颯爽(さっそう)たる風(ふうぼう)は今でも記憶に新たである...
寺田寅彦 「柿の種」
...深山の鷹が颯爽と戰(をのゝ)く鳩を打つ如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アテーネー――既にこの事望みたる神女勇みて颯爽と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その態度はむしろ颯爽としている...
外村繁 「澪標」
...颯爽と五月の風になびかしてる...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...拔手を切つて泳ぐ颯爽たる姿は...
長谷川時雨 「水」
...最初のうちは自分でいかにも颯爽(さっそう)と持って歩いたが...
堀辰雄 「晩夏」
...酔ふて月をうたひ明日はピザの露路裏で密造のドブロクに酔ひ痴れた友と共に遠征の覇気を養ふたマーク・アントニーの颯爽たる有様が忍ばれるやうだ...
牧野信一 「ひとりごと」
...神戸の貧民窟から賀川豊彦君が颯爽として社会の正面に躍り出た...
山本実彦 「十五年」
...商船学校の練習船大成丸の白色三本マストの颯爽(さっそう)たる姿...
山本笑月 「明治世相百話」
...颯爽とした凄しさがあった...
横光利一 「旅愁」
...赤味を帶んで紫に染めだされた颯爽たる峻峰を指して...
吉江喬松 「山岳美觀」
...周瑜も魯粛も、「では、後刻」と別れて、たちまち、出陣の金甲鉄蓋を身にまとい、馬上颯爽と、江畔へ駆けつけた...
吉川英治 「三国志」
...彼の颯爽たる姿に...
吉川英治 「新書太閤記」
...颯爽と満面を快風に吹かせてゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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