...平原の上を颯爽と走る、青い空に映える一本木がある...
...彼は壮齢の大木のように颯爽と歩いていた...
...近衛兵隊員は、身長が高く颯爽とした立ち振る舞いが求められる...
...彼は鉄馬に跨って、颯爽と通り過ぎた...
...わきごしを使って、颯爽と駆け抜ける侍を見た...
...どうみてもあれは颯爽というがらではない...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...後藤先生は益々颯爽(さっそう)として...
高村光太郎 「回想録」
...当時蒙古方面の踏査から帰られたばかりで颯爽(さっそう)として居た...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...颯爽と生きなければならぬ...
太宰治 「諸君の位置」
...満廷の朝臣どもに颯爽(さっそう)たる威容を誇っていた彼は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...溌剌颯爽とした生活が感じられる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...表面に現はれたものだけでも颯爽とした快味があるが...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...眉目軒昂英氣颯爽として滿座皆動く故に大隈伯の雄辯は對話に適し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ見上げる額に気象台の鋭角は颯爽たる意欲よああ 空に向つて垂れる氷柱(つらゝ)の先端つき刺された空は円形の青地図をひろげ見よ殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる...
仲村渠 「気象台風景」
...何んとなく颯爽としたのが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...その橋の上で颯爽(さっそう)と風に頭髪を翻しながら自転車でやって来る若い健康そうな女を視(み)た...
原民喜 「火の唇」
...程なくまた彼が颯爽たる脚どりで這入つて来た...
牧野信一 「病状」
...汚い印袢纏のまんま颯爽と萬八の大広間へと飛び込んでいった...
正岡容 「小説 圓朝」
...あとから裾さばきの軽い外套をハイヒールが運んでゆく、歩度は急、颯爽、即ち颯爽がゆくのである...
三好達治 「銀座街頭」
...颯爽(さっそう)としておとなの感じだった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...もうこっちのものだぞ」六じつに颯爽(さっそう)たるものであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...若々しい颯爽な気が躍っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...夏の風は颯爽と訪れて来る...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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