...夏の草なればにや矢車のみひとりいつまでも心強げに見ゆれば朝ごとに一つ二つと減り行くに何が殘らむ矢車の花俛首れてわびしき花の斗菜(をだまき)は萎みてあせぬ矢車の花風邪引きて厭ひし窓もあけたればすなはちゆるゝ矢車の花快き夏來にけりといふが如まともに向ける矢車の花五月十日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...お通夜(つや)や葬式などに風邪引きが沢山出来たので...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...分りやすく明暸(めいりょう)になる代りにははなはだ単調にして有名なる風邪引き男が創造されてしまいます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...どうしても眠るまいといふ誓ひを立てたんだが……」「風邪引きはしません?」「登志子...
牧野信一 「海路」
...そないして居たら風邪引きまつせ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ただの風邪引きを「毎日熱」に悪化させておいて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...風邪引きの妙薬はないかちうて聞きますと……この頃風邪引きが大バヤリで売り切れてしまったが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...風邪引きの薬のお余りではないか...
夢野久作 「若返り薬」
便利!手書き漢字入力検索