...表面上は穏やかだったが、内部で風波が起こっている...
...彼女の発言がきっかけで、クラス内に風波が巻き起こった...
...一部の市民たちから反発があったものの、結局風波は収まった...
...あの事件は社会に大きな風波を巻き起こした...
...風波が過ぎたあと、彼らはまた元通り会話をするようになった...
...風波高く海運不便なる日本海と...
太宰治 「津軽」
...微な風波の音が南風気のある生温かい空気の中に滲んで聞えるばかりで他に何の物音もしなかつた...
田中貢太郎 「海異志」
...南風気を含んで風波が磯際の砂に戯れる音ばかりで他には依然として何の物音も聞えなかつた...
田中貢太郎 「海異志」
...ある風波の激しい日...
田中貢太郎 「義猫の塚」
...大水氾濫するときハ瞬時にして堤内に充満し水流溢れて風波起り...
田中正造 「非常歎願書」
...彼女を家に置いておくと風波が絶えない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...△こゝにかうして寝てゐる私にも時代の風波はひし/\と押し寄せてくる...
種田山頭火 「其中日記」
...天候悪(あ)シクシテ風波ノ険甚シク...
中里介山 「大菩薩峠」
...一雲海蒼茫 佐渡ノ洲郎ヲ思ウテ 一日三秋ノ愁四十九里 風波悪シ渡ラント欲スレド 妾ガ身自由ナラズははあ...
中島敦 「斗南先生」
...「畢竟(ひっきょう)女は慰撫(いぶ)しやすいものである」彼は一場(いちじょう)の風波(ふうは)が彼に齎(もたら)したこの自信を抱いてひそかに喜こんだ...
夏目漱石 「明暗」
...風波が立ちかけたことがある...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...其極めて多言なる者は必ず家族親類風波の基なれば速(すみやか)に追出す可し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...一家内に様々の風波を起こして家人の情を痛ましめ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...人が風波のやむまで呼び続けるのだった...
南方熊楠 「十二支考」
...むしろ激しい生活の風波にもまれている境遇を貫いて互に一生懸命失うまいとしている人生へのある態度の側から...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...今日まで何等の秘密も風波もなく暮して来ました妻子に...
夢野久作 「少女地獄」
...せっかく多年風波の大河と闘って渡って来ながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...またシナ海日本海の風波が世界中で最も激烈であるということ...
和辻哲郎 「鎖国」
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